路面からのワイヤレス給電と駐車時のワイヤレス充電を同じ受電装備で対応できればスタンダードになる可能性あり!?

ArenaDelFuturo

少々古いニュース(といっても12月初旬に発表されたもの)ですが、世界トップの多彩なブランドを抱える自動車メーカー「ステランティス」が、電気自動車のワイヤレス給電についての実験を始めているということです。


簡単にいうと、走りながら舗装路から電気を受け取るというシステムの実験。道路にコイルを埋め込み、車体側の受電装置で電気を受け取り、その電力で走るというもの。つまり、バッテリー充電量を気にせず遠くまで走れるという電気自動車につながる技術といえます。 

すべての道路に、こうしたワイヤレス給電システムが備われば、究極的には電気自動車はバッテリーを積まなくも走れるかもしれませんが、さすがにそうした世界を想像するのは無理筋でしょう。

とはいえ、高速道路にワイヤレス給電システムが普及すれば、電気自動車は近距離を走れるだけのバッテリーを積んでおけばよくなるわけで、それは車体価格を下げますし、また生産時のCO2排出量も大幅に減らせるわけで、カーボンニュートラルのために電気自動車にシフトするというのであれば検討するに値する技術といえそう。もっとも、検討レベルであれば十年以上前から存在するアイデアではありますが。

そして、道路からのワイヤレス給電と、駐車場におけるワイヤレス充電の基本システムを共通化して、受電装置がどちらにも対応できるようになれば、充電時に重いケーブルを取り回したりする必要がなくなるわけで、それは電気自動車の利便性向上にもつながる要素。ワイヤレスでの急速充電は難しいかもしれませんけれども。いずれにしても、路車間のワイヤレス給電はユーザーの悩みを解決するソリューションとしてデファクトスタンダードになるかもしれませんが、さて?


-----------------
精進します。

  




人気ブログランキング