ピーク性能は初代シビックタイプR(EK9)が有利でしょうが、中間加速は新型シビック(FL1)が速いかもしれない

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先日、新型シビック(FL1)に公道試乗する機会があり、以来ブログエントリやWEBメディアでのコラム、YouTube動画などで試乗で感じたことなどを発信しているのですが、新型シビックの1.5Lターボのトルクフルな感じと、そのしっかりとしたボディが生み出すハンドリングからはかなりの好印象を受けているのでした。

それは、走りの方向性としてはまったく違うものながら、もしかすると初代シビックタイプR(EK9・上の画像)より速いシチュエーションもあるのではないか、と思うほど。たしかに新型シビックはかつてのシビック像からすると大きく、重くはなっておりますが……。

というわけで、結論的にパワーウエイトレシオとトルクウエイトレシオを計算してみると次の通り。

パワーウエイトレシオ
EK9:5.89kg/PS
FL1:7.36kg/PS

トルクウエイトレシオ
EK9:66.9kg/kg-m
FL1:54.7kg/kg-m
 
たしかにパワーウエイトレシオは軽量なEK9が圧倒的ですが、トルクウエイトレシオの数値から中間加速域ではFL1にも分がありそうと感じる次第。それは実際に走ったときの感触をも裏付けるのでありました。



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というわけで、あらためて両車のスペックを並べてみると次のようになっております。

初代シビックタイプR(EK9)の主要諸元
サイズ4180×1695×1360mm
WB 2620mm
車重1090kg(パワステ、エアコン、ABS、SRSエアバッグ装着車)
B16B
総排気量1595cc
最高出力185PS/8200rpm
最大トルク16.3kg-m/7500rpm

新型シビック6MT(FL1)の主要諸元
サイズ4550×1800×1415mm
WB 2735mm
車重1340kg
L15C
総排気量1496cc
最高出力182PS/6000rpm
最大トルク24.5kg-m/1700-4500rpm

たしかに新型は大きく重くなっていますが、最高出力はたった3馬力しか変わりませんし、まして発生回転がかなり低くなっているので実質的には大幅パワーアップといえそう。ターボ過給によってトルクも太いので、日常域での加速を比較すると新型が優位になるのは間違いありません。もっともVTECがハイカムゾーンに入ったときの刺激というのは新型では感じられないのも事実。

そしてハンドリングについては新型はリアの接地感が高く、安定したコーナリングが楽しめるという点はEK9にはない魅力。軽量ボディでキビキビと向きを変えるEK9でしたが、現在の基準で考えると、リアタイヤの接地感は心もとないレベルだったと記憶しておりますので……。

そういう意味ではジムカーナのようなシチュエーションであれば、EK9のほうが圧倒的に速いのでしょうが、少なくとも公道で走りを楽しむようなレベルでは新型シビックのほうが速いであろうと思うわけですが、さて?






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精進します。

  




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