経緯的に道具ファーストのスポーツ。本質的にはラクするためのツールで競うということから生まれる誤解も…



先日、トヨタ自動車の豊田章男社長が「五輪はやったのに二輪や四輪の国際的イベントは中止になったのはおかしい」といった旨の発言をしたことが一部で話題になっているようです。

五輪のパートナーでもあるトヨタ側の発言ということで、いろいろ含みのあるものとして読み解く向きもあるようですが、ひとまず「モータースポーツはなぜにスポーツとは一線を画したものとして捉えられがちなのか」という点において、自動車コラムニストとしての思いをつらつらと話しているのが冒頭
のモトブログ的動画。余談も含めて動画は12分を超える内容ですが、サクッとまとめてみると次の2点について語っております。


一般の方がモータースポーツに、いわゆるスポーツというイメージを持っていない第一の理由は、通常おスポーツと異なり、モータースポーツは道具が主役のスポーツであるということ。

動画の中では、マツダのル・マン優勝やホンダのF1 16戦中15勝の話などをしていますが、いずれにしても道具が記憶されるスポーツはモータースポーツくらいじゃないかと思うわけです。

もうひとつは、そもそもクルマやバイクというのは移動をラクにするための道具であって、それを使った競技がアスリートとして肉体を酷使するスポーツだと言われても、腹落ちしない方が多いのだろうなという点。レーシングなドライビングがどれほどハードであっても、それが見えづらいというのも理解を妨げているのでしょう。

こうした状況を変えるのであれば、参戦している自動車メーカー自身が、ハードウェアの勝利と宣伝するのではなく、ドライバー・ライダーの勝利とアピールするようにしないと、難しいと思うわけです。

とはいえ、メーカーがモータースポーツに参戦している理由としては、走る実験室的な部分もあるとはいえ、根本的にはブランディングや宣伝のためであって、ハードウェアは二の次でドライバーやライダーが第一という風にはなりづらいというのが現実。そうである限り、道具ファーストのスポーツという部分はなくならないと思う次第。つまりモータースポーツは純粋なスポーツとは違うという認識は変わらないと思うのでした。

もっと言えば、最高峰のF1であってもスポンサーの持ち込み前提の話があったり、ジェントルマンレーサーと呼ばれる人々の存在(モリゾウ選手もその一人ですね)であったりとか、シートをお金で買う話が公に出てくるようなモータースポーツを、実力の世界と主張することに無理があるような気もするのですが、さて?

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精進します。

  




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