リース、残価ローン、サブスク…クルマの乗り方は増えているけれどリセールバリューを考えると購入一択か?

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よく「クルマは買っても資産にならない」という指摘があります。たしかに、特殊なケースを除いて基本的には購入金額に対して確実に目減りしていきます。「だからクルマを買っちゃダメなんだ」と結論づけて、リースやサブスク、はたまた残価設定ローンなどを利用する方法がベターなのかと思いがちですが、そうとは言えないのが現実でもあるのでした。

たとえば、250万円のクルマが3度目の車検(新車から5年弱を乗ったという意味)を目前に控えて100万円で売れたとして残価率は40%。逆の表現をすると車両本体を5年弱150万円、年間30万円程度でリースしていたという考え方もできます。

駐車場や保険、メンテナンスやガソリン代などの維持費は別として、一日900円弱で”好きなときに乗れるクルマ”を持つことができるわけで、こうやって計算するとシェアリングよりもオトクに感じてきませんか? 



ましてマイカーであれば自宅にクルマを置いておけるという利便性もありますし、推奨はしませんが荷物だって積みっぱなしにできるわけです。必要に応じてシェアリングを利用するほうが便利なシチュエーションもありますが、子育て世代のマイカーであれば、クルマを借りるたびにチャイルドシートをつけ、ティッシュなどを積み、グズリ対策のDVDもセットするなんていうのは非現実的で、マイカーを持つことがコスト的にも正解といえるのかもしれません。

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もちろん、そうした計算は車両状態やモデルによってリセールバリューが異なるので何とも言えませんが、少なくともリセールを計算にいれずにサブスクやリースと買い切りのコストを計算をするのはミスリードでありましょう。

税制上、自家用車の耐用年数は6年と定められていて、帳簿の上では6年で価値ゼロになるのですが、実際にはリセールバリューが残っています。実際、5年落ちで40%の残価があるというのは6年の耐用年数からすると計算がバグっていることになりますので。



結論をいうと、現在のような中古車市場があって、ある程度のリセールバリューが期待できる状況においてはクルマを買い切りで手に入れるという判断を大衆がしているのは正解といえるわけです(もちろん、極端にリセールが悪いクルマにおいてはそうではないケースもあるでしょう)。

サブスクや残価設定ローンといった新しいクルマの手に入れ方(買い方ではないですね)が、いまいち普及していかないという話もありますが、そういったサービスが想定しているリセールバリューが実際よりも低めである限り、利用するメリットがないともいえるわけです。しっかりとリセールバリューを計算していないとしても、ユーザーは肌感でリセールバリューの期待値からクルマを買う方がオトクと感じているのかもしれませんが、さて?



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精進します。

  




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