1.8リッターハイブリッドのエントリーグレードは259万円。WLTCモード燃費は26.2km/Lとライバルより優秀

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トヨタのCセグメント・プラットフォームを使ったコンパクトSUV「カローラクロス」がついに日本で正式発表、発売開始。先行してローンチされた海外版とは異なるフロントマスクを与えられた理由は日本のユーザー嗜好に合わせたからで、車両コンセプトも海外では「アーバンタフネス」となっているのに対して、日本向けは「アーバンアクティブ」と微妙に異なっているのでありました。


単にCセグメントのSUVとして生み出したのではなく、あくまでもカローラ・ファミリーの一員として生まれたことが明確なのは、その価格帯。廉価版といえるガソリンエンジン車(FFのみ設定)ではエントリーグレードを199万9000円から用意、ハイブリッドでもFFのエントリーグレードは259万円となっているのでした。この価格帯は、コンパクトSUVカテゴリーにおいて好調に売れているホンダ・ヴェゼルよりも割安感があるもので、かなり戦略的な値付けにしてきたという印象であります。



そのあたりヴェゼルに対する優位性についてはリンク先のコラム記事をご覧いただくとして、ハイブリッドSUVとしてのパフォーマンスがどのように違うのかに興味津々。ヴェゼルと比べるとエンジン排気量では有利ですが、モータースペックについてはカローラクロスが小さくなっておりますから。

フロントモータースペック
ヴェゼル:96kW・253Nm
カローラクロス:53kW・163Nm


もちろん、ご存知のようにトヨタのハイブリッドシステムは遊星歯車による出力分割機構があって、エンジンとモーターの出力をミックスするのが基本であって、ほとんどの領域でモーター駆動を行なうホンダのハイブリッド(e:HEV)とモーターの出力で比較するのは適切ではないのですが、それでもモーターならではの走り味というのは上級感につながりますから、そのあたりで価格や車格にふさわしい走り味をカローラクロスが持っているかどうかは、この2台を比較する際のポイントになりそうです。

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とはいえ、一般ユーザーがSUVを買おうというときに気になるのはユーティリティでありましょう。きちんと実車で比較していないので断言はできませんが、以下のようにボディサイズが大きいカローラクロスのほうがキャビン、ラゲッジスペースともに物理的に有利であろうことは容易に想像できますので……。

全長×全幅×全高
ヴェゼル:4330×1790×1590mm
カローラクロス:4490×1825×1620m


はたして、カローラクロスはヴェゼルのユーザー層を取り込んで、トヨタに+5000台(カローラクロスの月販目標)の販売増をもたらすことができるのでしょうか。





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精進します。

  




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