駐車場に設置された無料の普通充電。60分の利用で、およそ25km走行分の充電ができる

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電動化時代に向けたインフラ整備として、大規模なショッピングセンターなどでは駐車場に電気自動車用の充電器が設置されているケースも増えています。

といっても、その充電器のほとんどは普通充電であって、その出力は3kW級。大容量のバッテリーを積んでいる電気自動車をフル充電するには一晩以上かかるようなスペックの充電器では、まさに雀の涙くらいしか充電できないと思ってしまうかもしれませんが、視点を変えればこれでも十分なサービスといえます。



たとえば、上の写真はIKEA港北店の無料充電器を利用している様子。この充電器は60分でいったん切れるような仕様になっています。店内から駐車場に行って再度つなげばもう60分充電できなくはありませんが、通常の使い方としては60分上限の充電と考えるべきでしょう。

つまり3kW×1時間ですから3kWhの充電が可能というわけです(バッテリーや車体の状態にもよるので、あくまで計算値をベースに話を進めます)。

3kWhというと、どのくらいの走行距離に相当するのでしょうか。自分の乗っている初代リーフ(AZE0型)の場合、年間を通した平均電費が7km/kWhを上回るくらいで、季節によっては8km/kWhとなります。これは1kWhで7~8km走るという意味なので、3kWhの電力を充電できたということは、21~24kmの走行コストがサービスとして提供されたという意味。

住んでいる場所によって話は変わってくるでしょうが、個人的にはショッピングのために走ったぶんがまるまる充電できたという印象でありまして、実質的には買い物に要した交通費が無料になったという感覚になるのでした。お店の側としても、交通費をサービスするくらいの出費というのは妥当といえるのでは?

もっとも、すべてのクルマが電気自動車になった時代には、こんなサービスを用意するわけにはいかないかもしれませんが、少なくとも現時点の普及率でいえば、電気自動車は実質交通費がタダで買い物にいける乗り物といえるのかもしれません。


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精進します。

  




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