トヨタのコンパクトカーに足りないのは電動パーキングブレーキ。上級志向のアクアでも足踏み式パーキングブレーキなのは残念ポイント

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トヨタのハイブリッド専用コンパクトカー「アクア」が10年を過ぎてのフルモデルチェンジ。10年間も作られてきたことで、そのままフェードアウトの可能性もありかと思いきや、アクアという絶対的なブランドをあっさり捨てるなんてもったいないことはしない、手堅さもトヨタは持っているのでした。



そんな新型アクア、フルモデルチェンジを機に前型より価格を大幅にアップさせ、同じ3気筒エンジンを積むヤリスハイブリッドより若干高い価格帯にシフトしたわけですが、ヤリスの上級版という位置づけにするのであれば「これは欲しかった」と思う機能が、EPBこと電動パーキングブレーキ。実車で確認していないのでわかりませんが、少なくとも公開されているインテリア画像で見る限り、パーキングブレーキは足踏み式となっている模様。

日産ノート、ホンダ・フィットともEPBを備えておりますし、当然ながら赤信号などでブレーキペダルから足を離しても停止保持を続けるオートホールド機能もついております。

オートホールド付きEPB、日常的にメリットを感じられますし、慣れてしまうと「なくてはならない」と感じるほどいい意味で中毒性のある機能。それがアクアには備わっていないのです。パーキングブレーキの戻し忘れ警告ブザーを備えるくらいであれば、EPBを採用すべきだったのでは? としみじみ思うのでした。


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とまあ、細かい機能の話ではありますが、EPBの一件ともってして「いい。」という新型アクアのキャッチコピーに、そうかぁ? と疑問で返したくなってしまうのは正直なところ。もっとも、アクアについてもACCは渋滞対応となっておりますし、トヨタの市場調査的にはEPBの商品性はそれほどでもないと判断したのでありましょう。そのわりにGRヤリスのFF版にはEPBを採用していたりするのですが……。

それはさておき、新型アクアは従来のトヨタ車とはデザインの方向性を変えたように見えます。いわゆるファミリーフェイスではなく、アクア独自の顔つきを生み出したという印象。あえてトヨタ・ラインナップ内におけるヒエラルキーからの脱却を目指したのかもしれませんし、それが「いい。」というシンプルなキャッチコピーで表現しているアクアらしさなのかもしれませんが、さて?



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精進します。

  




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