エンジン制御プログラム、足回りなど専用セッティングとして差別化。スタビの付き方やハブキャリアの材質も異なる!

本来であれば年始の東京オートサロンでプロトタイプを発表する予定であったろう新型86/BRZ。トヨタ版はGR86と名前を変え、SUBARU版はBRZのままそれぞれ正常進化を遂げています。初代モデルから、この2台はトヨタとスバルの方向性の違いから細かいセッティングを変えていたことで知られていますが、フルモデルチェンジした2代目ではそうした違いがより明確になっているのでした。

P1010157 
※画像は新型BRZ(プロトタイプ)

というわけで、公表されている範囲でGR86とBRZの違いをまとめておきましょう。

まずエンジンは従来モデルをボアアップした2.4リッター仕様で、コンロッドの設計も大きく変えた高回転タイプのボクサーエンジン。いまどき自然吸気を選んだのは、GR86/BRZの特徴である低いノーズを維持するためだとか。

そして、エンジン制御のちがいとしては「なまし制御定数」と「アクセル-トルク特性」がポイント。

「なまし制御」は過渡特性をマイルドにするというニュアンスの制御ですが、GR86ではほとんどの領域でなまし制御を使わず、一方BRZでは中間域ではなまし制御を積極的に採用することで、日常で感じるスポーツ性の違いを出している模様。こちらはGR86のMTとAT、BRZのMTとATでそれぞれ異なるセッティングになっているのだとか。

さらにアクセル操作に対して要求トルクを演算する「アクセル-トルク特性」でもGR86とBRZでは異なる制御にしているということで、アクセルの踏み方に対する力の発生具合も異なっているとのこと。とはいえ、全開時には同じようなマップとなっているようでパフォーマンスとしての差はないというのがプロトタイプに乗った印象。なお、この制御についてはGR86のMTとBRZのMTは別プログラムとなっていますが、ATについては両車に共通制御にしているということです。




P1010187
 ※画像は新型GR86(プロトタイプ)

このようにパワートレインの違いは制御プログラムに由来するものでハードウェア自体は共通ですが、足回りについてはハードウェアレベルでかなり異なります。

まずバネレートは、GR86がフロント28N/mm、リア30N/mmで、BRZがフロント39N/mm、リア35N/mm(いずれもトランスミッションによる違いはなし)。バネレートが異なりますからダンパーの仕様も違うものになっているのでした。サス形式は、フロントがストラット式で、リアはダブルウィッシュボーンなのは従来モデル同様。ただしリアのダンパー取り付けポイントは従来モデルとは異なるようで、レバー比は変わっているようです。

そのほかフットワーク系では、スタビライザーがGR86とBRZで異なるポイント。GR86のフロントスタビライザーは中実18mm径で、BRZのフロントは中空18.3mm径。リアについてはGR86がブラケット取り付けタイプで中実15mm径、BRZはボディ直付けの中実14mm径となっております。そのほかリアのトレーリングアームブッシュが、GR86は従来モデル同様なのに対して、BRZでは硬度アップした専用品となっているのも違い。こうしたリア回りのちがいは流れだしのスタビリティに大いに影響しているというのが比較試乗しての感想であります。

P1010253

P1010250


そのほかフロントのハウジング(ハブキャリア)はGR86がリニアなフィーリングを重視して鋳鉄となっているのに対して、BRZは軽量なアルミ製となっているのも各社のこだわりを示しているところ。

以上が、新型GR86とBRZにおける走りに影響する違いの部分でありました。

なお、内外装でのエンブレムを除いた主な違いは、フロントバンパーとヘッドライトガーニッシュがそれぞれ専用仕様になっているのに加えて、ドアミラーカバーがGR86はグロスブラック、BRZではボディ同色となっているのが目立つところ。意外なところで、BRZのみリア、リアサイドがプライバシーガラスになっているのでした。さらに細かいところでは、インナードアハンドルがGR86はブラック、BRZはメッキタイプとなっているのも違い。このあたりからもGR86がスパルタンなスポーツカー、BRZはラグジュアリークーペ的要素も意識していることが見て取れるのでは?

こちらの動画では、それぞれの内外装をサラリとチェックしております。雰囲気だけでも伝われば幸いです。






-----------------
精進します。

  




人気ブログランキング