パワートレインの基本は508プラグインハイブリッドと同様のFWD仕様。バッテリー総電力は13.2kWhへ増量されているのがC5エアクロスSUVプラグインハイブリッドの特徴

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電動化を進める自動車業界のトレンドに乗って、シトロエンから初のプラグインハイブリッドが登場。記念すべき初プラグインハイブリッドに選ばれたのはSUVのC5エアクロス、メーカー希望小売価格は550万円となっております。

まず基本となるスペックを記せば、ボディサイズは全長4500mm・全幅1850mm・全高1710mm・ホイールベース2730mmで、車両重量は1860kg。パワートレインは133kW(180PS)の1.6リッター4気筒ターボと81kW(110PS)の交流同期電動機を内蔵した8速ATで構成されたFWD仕様で、システム最高出力は225PS、システム最大トルクは360Nmというのがメーカー公称値。駆動用バッテリーの総電力量は13.2kWhで、EV航続距離は65km(WLTCモード)と発表されております。充電については、普通充電のみ対応とのこと。


フロントタイヤを駆動するパワートレインについては、先日発表されたプジョー508と共通ですが、508プラグインハイブリッドのバッテリー総電力量は11.8kWh(EV航続距離は56km)となっているのが違いでしょうか。こうした差別化の狙いは不明ですが、おそらくメインの仕向け地においてゼロエミッション走行可能距離の求められるスペックに合わせた違いと想像するところであります。



プジョーとシトロエンでパワートレインなど基本メカニズムを共有しているのは今に始まったことではなく、それは大前提としたうえで、しっかりと走り味やスタイリングについてはキャラクターを明確にしてきているので、そうした作り分けは電動化になっても変わらないと考えるのが妥当でしょうが、はたして、電動化時代においてどのように走り味を作り分けているのかは興味津々。

C5エアクロスSUVプラグインハイブリッドにおいては、後席下に配置したバッテリーによる後軸荷重の増加に合わせて、リアサスペンションをマルチリンクタイプとして、シトロエン伝統の乗り心地をさらにアップグレードしているようですから、そのあたりも気になるところであります、ハイ。

ところで、プジョーのプラグインハイブリッドといえばSUVの3008 HYBRID4で、フロントを駆動するメカニズムはC5エアクロスと同様ですが、さらにリアモーターを搭載した4WDとなっているのが大きな違い。この動画でも紹介しているように、プラグインハイブリッド4WDについては走りのキャラ変、ラフロードでの走破性などなど全般的に好印象だったので、本音をいえばC5エアクロスにも同じ4WDのプラグインハイブリッドシステムを積んでほしかったなあ、と思ってみたり。



もっとも同じプラグインハイブリッドでメーカー希望小売価格を比較すると、シトロエンC5エアクロスの550万円に対して、リアモーターを与えられ、システム最高出力が300馬力に達する3008のほうは565万円とバーゲンプライス感もあり。ブランドが異なるので単純比較はできませんが、価格を考えるとC5エアクロスのプラグインハイブリッド4WDというのは、商品力的に難しいのかもしれませんがさて?



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精進します。

  




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