2021年6月現在、狭山完成車工場で作っているのはレジェンド、クラリティ、オデッセイ、そしてステップワゴン……

 

ホンダは一時期の拡大路線を止め、適切な生産能力に整理する方針を発表して久しいところ。代表的なところでは、イギリスやトルコの完成車工場閉鎖が発表されておりますが、その一環として2021年度内に埼玉県にある狭山完成車工場(以下、狭山工場)の閉鎖も決まっております。

そんな狭山工場、近年は主にスライドドア車とセダンの生産を担ってきたラインでもあるのですが、工場閉鎖に伴って、そうした生産車の販売終了にもつながるのでは? という情報が流れております。

具体的には、現時点で生産しているレジェンド、クラリティ・シリーズ、オデッセイ、ステップワゴンが販売終了の対象となっているというのが、もっぱらの噂。実際、今年度内での狭山工場閉鎖に向けて、他工場に生産を移管していない状況をみると、いずれも販売終了となるというのは状況証拠としては十分ともいえそう。

そのあたりをつらつらと話しているのが冒頭の動画ですが、中でもステップワゴンが販売終了になるとインパクト大かもしれません。






あらためて狭山工場の状況を、メーカーホームページのスクリーンショットで紹介すると以下の通り。
2021-06-21 (2)
 
とはいえ、個人的には狭山工場で生産されているモデルの行先が決まっていないからといって販売終了になってしまうと考えるのは早計と考えております。いまやクルマの生産はグローバル化しております。国内で移管先が決まっていないように見えて、もしかすると海外生産からの輸入というケースもあり得ますから。

実際、狭山工場ではかつてアコードを生産していましたが、現行アコードはタイで生産して、日本に輸入するカタチになっております。レジェンドやオデッセイといった海外展開しているモデルについては、その手もあると考慮すべきでしょうか。もっともBEV・PHEV・FCVをひとつのモデルでカバーするというクラリティ・シリーズについては、その商品企画がすでに鮮度を失ってることから、このタイミングでディスコンというのが妥当ではあります。

ただ、そうして考えると日本専売商品たるステップワゴンについては、たしかに先が見えないのは事実。国内での販売実績において日産セレナやトヨタ・ノア/ヴォクシーに差をつけられている現状を考えると、ステップワゴンの役割は終了していると考えることもできます。狭山工場の閉鎖に合わせてフェードアウトというのもあり得る話と思えますが、さて?

なお、2021年5月の販売実績(※自販連調べ)では次のようになっております……。

トヨタ・ヴォクシー 5,066台
日産セレナ 3,460台
トヨタ・ノア 3,134台
ホンダ・ステップワゴン 2,118台
トヨタ・エスクァイア 863台

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精進します。

  




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