予防安全の性能で勝負する時代から、ふたたび衝突安全ボディで差別化する時代に

2021test_04_サイズ変更

スバル・レヴォーグが、2020年度のJNCAPファイブスター大賞を受賞したとの発表あり。2020年度のJNCAPにおける最高評価を受けたということであります。

JNCAPというのは国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA・ナスバ)が実施している自動車アセスメントのことで、ファイブスター大賞というのは、その実施年度内においてもっとも成績が良かったクルマに与えられる賞。完全にデータに裏打ちされた評価といえるのでした。

ナスバの発表によれば、2020 年度に評価を行った自動車は乗用車6車種、軽自動車4車種の計10車種。その中で、ファイブスター賞(衝突安全性能と予防安全性能において最高ランク<Aランク>で
あり、事故自動緊急通報装置を搭載)を受賞した車種と得点(190満点)は次のようになっております。

スバル・レヴォーグ(186.91点)
トヨタ・ハリアー(177.68点)
日産デイズ(175.72点)
トヨタ・ヤリスクロス(175.70点)
ホンダ・フィット(174.40点)
トヨタ・ヤリス(173.41点)


リンク先では、それぞれの得点について衝突安全(ボディの性能)、予防安全(ADASの性能)、そして事故自動緊急通報装置(いわゆるSOSコールの有無)といったカテゴリーごとの得点も表記されていますが、2020年度のファイブスター大賞を争うことになったレヴォーグとハリアーにおいて予防安全と事故自動緊急通報装置については、いずれも満点でありました。

つまりレヴォーグとハリアーの得点差を生んだのは衝突安全の性能差というわけです。その得点は、レヴォーグが100点満点中96.91点、ハリアーは87.68点。いずれも十分に合格点ではありますが、かなり満点評価に近づいているレヴォーグの得点は、同じ基準で試験をしている限りはそうそう簡単にやぶられないのでは? と思えるほどハイレベル。

一時期、様々な解析が進み衝突安全性能は大差がなくなり、ADAS(先進運転支援システム)の性能差がJNCAPの得点差につながるという印象もあったのですが、ADASの性能がサチってきているのか、ふたたびボディの差がJNCAPの評価における差別化ポイントになる時代に戻ってきたのかもしれませんが、さて?

2021test_18_サイズ変更


-----------------
精進します。

  




人気ブログランキング