新ブランド「bZ」はゼロエミッションを超える存在をイメージ。チャレンジングすぎるコクピットはアーリーアダプターに刺さるか?

いかにもトヨタらしく、カーボンニュートラルにおいても全方位対応を目指しております。
ハイブリッドとe-fuel(カーボンニュートラル燃料)を組み合わせるというレガシーを活用する方法から燃料電池車までローエミッション、ゼロエミッションモデルに対して様々なソリューションを提供していこうという方針を示しているのでした。
というわけで、ゼロエミッションの本命といえる電気自動車においては、ゼロエミッションを超えていくという思いを込めた電気自動車のサブブランド「bZ(beyond ZEROの意)」を中国で発表というのは4月半ばのトピックス。すわ完全電動化へシフトと思いきや、その後日本ではe-fuelによるカーボンニュートラルへの対応を発表するなどしたのもご存知の通りでしょうか……。
さて、上海モーターショーで発表したbZブランドの第一弾となるのが「TOYOTA bZ4X(トヨタ ビーズィーフォーエックス)」。以前、SUBARUがトヨタと電気自動車を共同開発をしているという発表をしていましたが、まさにその共同開発のトヨタ版というわけです。
新開発プラットフォームということですが、パッと見にはRAV4やハリアーの流れも感じさせるオーソドックスなSUVフォルム。フロントマスクこそ電気自動車らしい造形で違いをアピールしていますが、いかにもトヨタ・SUBARU共同開発らしい手堅い感じだなあと思ってインテリアの画像を見て驚いた。
なんと異形ステアリングで、こちらはバイワイヤ(電気的につながっている仕様)になっているのだとか。なるほど、だとすれば持ち変える必要がないセッティングも可能でありまして、こうした異形ステアリングもありなのですが、シルエットの手堅い感じとは一転、攻めたコクピットと感じるのでありました。はたしてSUBARU版も同様の異形ステアリングになっているのかは気になります。

それにしても、これだけ攻めた印象ですが、ドアハンドルやドアミラーの仕様からすると完全に市販状態というのが伝わってくるわけで、トヨタのbZブランドの未来が気になってくるのでありました。おそらくサブブランドを立ち上げたということは、従来のトヨタ・ブランドとは異なる層へリーチしたいという思いもあるはずで、そうしたマーケティング戦略も含めて注目でありましょうか。


なぜかマツダが名を連ねていないbZシリーズのパートナー。BYDの名前はバッテリー調達への自信を感じさせる

ところで、このbZブランドのパートナーとして発表されたのが、上に示した4社。BYDは完成車領域でのパートナーなのか、バッテリー調達でのパートナーなのか不明ですが、SUBARU、ダイハツ、スズキはbZシリーズの兄弟車・姉妹車をそれぞれのブランドで展開するという意味でありましょう。
スズキ、ダイハツというブランドの抱えている市場を考慮すると、bZにはコンパクトEVも用意されていると考えるのが妥当。それがグローバル展開のコンパクトカーなのか、今まさに求められてる安価な軽EVなのかはわかりませんが……。
そして、そもそもトヨタと電気自動車アーキテクチャの共同開発をしていたはずのマツダの名前がないのは気になります。コネクティッド領域の連携は深めるという発表があったので、トヨタとマツダが袂をわかったということではないのでしょうが、電気自動車についてはマツダは独自路線で進めるということなのかどうか。それはそれで、さもありなんという気もしますが、さて?
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精進します。



いかにもトヨタらしく、カーボンニュートラルにおいても全方位対応を目指しております。
ハイブリッドとe-fuel(カーボンニュートラル燃料)を組み合わせるというレガシーを活用する方法から燃料電池車までローエミッション、ゼロエミッションモデルに対して様々なソリューションを提供していこうという方針を示しているのでした。
というわけで、ゼロエミッションの本命といえる電気自動車においては、ゼロエミッションを超えていくという思いを込めた電気自動車のサブブランド「bZ(beyond ZEROの意)」を中国で発表というのは4月半ばのトピックス。すわ完全電動化へシフトと思いきや、その後日本ではe-fuelによるカーボンニュートラルへの対応を発表するなどしたのもご存知の通りでしょうか……。
さて、上海モーターショーで発表したbZブランドの第一弾となるのが「TOYOTA bZ4X(トヨタ ビーズィーフォーエックス)」。以前、SUBARUがトヨタと電気自動車を共同開発をしているという発表をしていましたが、まさにその共同開発のトヨタ版というわけです。
新開発プラットフォームということですが、パッと見にはRAV4やハリアーの流れも感じさせるオーソドックスなSUVフォルム。フロントマスクこそ電気自動車らしい造形で違いをアピールしていますが、いかにもトヨタ・SUBARU共同開発らしい手堅い感じだなあと思ってインテリアの画像を見て驚いた。
なんと異形ステアリングで、こちらはバイワイヤ(電気的につながっている仕様)になっているのだとか。なるほど、だとすれば持ち変える必要がないセッティングも可能でありまして、こうした異形ステアリングもありなのですが、シルエットの手堅い感じとは一転、攻めたコクピットと感じるのでありました。はたしてSUBARU版も同様の異形ステアリングになっているのかは気になります。

それにしても、これだけ攻めた印象ですが、ドアハンドルやドアミラーの仕様からすると完全に市販状態というのが伝わってくるわけで、トヨタのbZブランドの未来が気になってくるのでありました。おそらくサブブランドを立ち上げたということは、従来のトヨタ・ブランドとは異なる層へリーチしたいという思いもあるはずで、そうしたマーケティング戦略も含めて注目でありましょうか。


なぜかマツダが名を連ねていないbZシリーズのパートナー。BYDの名前はバッテリー調達への自信を感じさせる

ところで、このbZブランドのパートナーとして発表されたのが、上に示した4社。BYDは完成車領域でのパートナーなのか、バッテリー調達でのパートナーなのか不明ですが、SUBARU、ダイハツ、スズキはbZシリーズの兄弟車・姉妹車をそれぞれのブランドで展開するという意味でありましょう。
スズキ、ダイハツというブランドの抱えている市場を考慮すると、bZにはコンパクトEVも用意されていると考えるのが妥当。それがグローバル展開のコンパクトカーなのか、今まさに求められてる安価な軽EVなのかはわかりませんが……。
そして、そもそもトヨタと電気自動車アーキテクチャの共同開発をしていたはずのマツダの名前がないのは気になります。コネクティッド領域の連携は深めるという発表があったので、トヨタとマツダが袂をわかったということではないのでしょうが、電気自動車についてはマツダは独自路線で進めるということなのかどうか。それはそれで、さもありなんという気もしますが、さて?
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精進します。



