走りよし、内装よし、燃費よし。近年では個人的最高得点のクルマに出会った
かつて「10mも走ればクルマの良し悪しはわかる」といった著名モータージャーナリストがいたとかいないとか。しかし、それはあながち嘘ではないと思うのは、動き出しのフィーリングが、そのクルマの評価に大きく影響する要素だと感じることがあるから。
いわゆる第一印象が悪いと、よほどのメリットを感じなければリカバリーできないでしょうし、逆に第一印象が良ければ痘痕もエクボとばかりにすべてが良く感じてしまうのはユーザー心理としては理解できるところ。
かつて「10mも走ればクルマの良し悪しはわかる」といった著名モータージャーナリストがいたとかいないとか。しかし、それはあながち嘘ではないと思うのは、動き出しのフィーリングが、そのクルマの評価に大きく影響する要素だと感じることがあるから。
いわゆる第一印象が悪いと、よほどのメリットを感じなければリカバリーできないでしょうし、逆に第一印象が良ければ痘痕もエクボとばかりにすべてが良く感じてしまうのはユーザー心理としては理解できるところ。
もちろん、ロジカルな評価であったり、感覚を定量化することがジャーナリズムには必要だと考える向きからは、第一印象に影響されてしまうというのは評論の信頼性を損なうものかもしれませんが、逆にいえば個人がクルマを買うのであれば、定量化やロジカルといったフラットな視点を考える必要はなく、10mで感じられる第一印象を重視したほうが”幸せなクルマ選び”に近づくかもしれません。
そんなことを考えたのは、ここ数年では最高の第一印象となる、とあるクルマに出会ってしまったからで、それが、ルノー・ルーテシア(グレードはインテンステックパック)、2,769,000円であります。
見出しに書いたように「走りよし、内装よし、燃費よし」と感じたルーテシア。
パワートレインは1.33Lの4気筒ターボと7速DCTからなる前輪駆動のコンパクトカーで、欧州的な分類でいうとBセグメントでしょうか。ボディサイズは全長4,075mm 全幅1,725mm 全高1,470mmで、車両重量は1200kg。軸重は前770kg 後430kgとなっております。
そして第一印象の良さにつながったのは、その車重とは思えないほど転がり始めがしっとりとした感触となっていること。動画の中でも言っているように1.4tくらいのCセグメントのようなフィーリングというとご理解いただけますでしょうか。DCTのトランスミッションは全開加速でこそシフトショックは気になりますが、街のりレベルではこちらもしっとりスムースで出来のいいトルコンATのような滑らかさ。こちらもひとクラス上の乗り味に貢献している要素では? パドルシフトによるマニュアル操作が可能で、そうした操作をするとDCTらしいダイレクト感が出てくる二面性もチャームポイント。
装備面でもオートホールド機能付EPBが備わり、オートホールド機能はラストメモリーが生きるタイプというのは国産車とは異なる部分。機能を理解して安全に使えるドライバーには最後の状態が維持されるというほうが便利なのは言うまでもないでしょう。
そのほか試乗グレードには車線維持機能と停止まで対応するACCが備わっているのも、2021年のコンパクトカーとしては当たり前とはいえどポイントの高い部分ですが、ACCの速度調整はわりとチャレンジングなタイプで、ギリギリまでブレーキをかけない傾向にあるのは、ちょっと気になるところ。逆にいうと、目立った欠点というのはその一か所くらい。
街のりメインでちょっと首都高を利用したくらいのイメージで約200kmほど走った燃費は、メーター表示で6.4L/100km。日本風に表記すると15.6km/Lですから、ガソリンターボとして考えるとまずまずでは? まあ、驚くほどいい燃費というわけでもありませんが……。
そんなわけで、第一印象からすると、ここ数年で乗った中ではベスト・コンパクトといえるルノー・ルーテシア。マインド的には本気で欲しいと本能的に感じるのですが、2021年にダウンサイジングターボを選ぶというのは微妙だなぁと理性が思い留めてしまうのでした。もちろん、お財布事情というもっと大きなファクターも思い留めるのには影響大(汗)
本能のまま幸せなクルマ選びができるようになりたいものです、ハイ。
-----------------
精進します。
パワートレインは1.33Lの4気筒ターボと7速DCTからなる前輪駆動のコンパクトカーで、欧州的な分類でいうとBセグメントでしょうか。ボディサイズは全長4,075mm 全幅1,725mm 全高1,470mmで、車両重量は1200kg。軸重は前770kg 後430kgとなっております。
そして第一印象の良さにつながったのは、その車重とは思えないほど転がり始めがしっとりとした感触となっていること。動画の中でも言っているように1.4tくらいのCセグメントのようなフィーリングというとご理解いただけますでしょうか。DCTのトランスミッションは全開加速でこそシフトショックは気になりますが、街のりレベルではこちらもしっとりスムースで出来のいいトルコンATのような滑らかさ。こちらもひとクラス上の乗り味に貢献している要素では? パドルシフトによるマニュアル操作が可能で、そうした操作をするとDCTらしいダイレクト感が出てくる二面性もチャームポイント。
装備面でもオートホールド機能付EPBが備わり、オートホールド機能はラストメモリーが生きるタイプというのは国産車とは異なる部分。機能を理解して安全に使えるドライバーには最後の状態が維持されるというほうが便利なのは言うまでもないでしょう。
そのほか試乗グレードには車線維持機能と停止まで対応するACCが備わっているのも、2021年のコンパクトカーとしては当たり前とはいえどポイントの高い部分ですが、ACCの速度調整はわりとチャレンジングなタイプで、ギリギリまでブレーキをかけない傾向にあるのは、ちょっと気になるところ。逆にいうと、目立った欠点というのはその一か所くらい。
街のりメインでちょっと首都高を利用したくらいのイメージで約200kmほど走った燃費は、メーター表示で6.4L/100km。日本風に表記すると15.6km/Lですから、ガソリンターボとして考えるとまずまずでは? まあ、驚くほどいい燃費というわけでもありませんが……。
そんなわけで、第一印象からすると、ここ数年で乗った中ではベスト・コンパクトといえるルノー・ルーテシア。マインド的には本気で欲しいと本能的に感じるのですが、2021年にダウンサイジングターボを選ぶというのは微妙だなぁと理性が思い留めてしまうのでした。もちろん、お財布事情というもっと大きなファクターも思い留めるのには影響大(汗)
本能のまま幸せなクルマ選びができるようになりたいものです、ハイ。
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精進します。