ハイブリッド、プラグインハイブリッド、バッテリーEV、燃料電池車と全方位で電動化対応するトヨタの本命はやはり水素燃料電池か?

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"POWERING THE NATION WITH HYDROGEN"、直訳すれば「水素が国を動かす」といった感じになるでしょうか。こうした意欲的なタイトルのテレビプログラムをトヨタが資金を出して制作、サイエンスチャンネル、MotorTrend TV、ディスカバリーchにて放映するとの発表がありました。

といってもアメリカでの話。バイデン大統領に政権交代、パリ協定へ復帰するというアメリカにおいて水素燃料技術こそが真の代替手段とアピールするトヨタのプロパガンダが始まったといえますでしょうか。ある意味では、これからアメリカ全体としてのゼロエミッションは加速するといえますから、ここで水素燃料電池が主役のように大衆へアピールするのはタイミング的にはちょうどいいといえるかもしれませんので。

 

「いやいやアメリカにはテスラがあって、ゼロエミッションは電気自動車一択なのでは」という意見もありましょうが、テスラの規模感からすると台数的にはまだまだマイノリティであって、また広大な土地ゆえに様々なニーズがあることを考えると、北米市場では水素燃料電池推しがベターというのがトヨタの判断なのかもしれません。

もちろん技術的にトップランナーであり、他社に対するアドバンテージが大きいというのもトヨタが水素燃料電池を推す理由であって、勝てる土俵を作るというビジネス的な狙いがメインなのは当然のポイントとして理解すべきでありますけれども。

日本でもいすゞと日野をトヨタがくっつけ、配送に使われるような小型トラックを水素燃料電池化しようという狙いも見えるわけですが、電気自動車ではなく燃料電池に市場を持っていくことで、少なくともいくつかの市場を独占して一人勝ちを目指すという方針が明確に見えてきたような気がする今日この頃なのでありました。

そういえばEUも水素社会を目指しておりますから、リソースを燃料電池に向けるというのは現時点で20年後を睨むと正解なのかもしれませんが、さて?



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精進します。

  




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