あえてトヨタ(TOYOTA)名義ではなく「Woven(ウーブン)」の名前で社債を発行する深謀遠慮
トヨタが、「Woven Planet債(ウーブン・プラネット債)」の発行を計画しています。
Woven(ウーブン)というと、東富士にトヨタが作る実験都市を思い浮かべるのですが、この社債の目的は、SDGs貢献に資するプロジェクトに対する支出を社債発行により調達するというプロジェクト債の色合いが強いもの。とはいえ、SDGs関連ということですからウーブンシティに関するものだけでなく、先進安全やCO2削減、パーソナルモビリティ、再生可能エネルギーなどプロジェクト債というには幅広いジャンルが資金使途として謳われているのでした。
発行規模は、円建社債・外貨建社債あわせて最大5000億円程度(国内個人投資家向け1000億円、外債および機関投資家向け4000億円)で、国内個人投資家向けのウーブン・プラネット債の予定利率は0.05~0.15%。銀行預金よりはマシですが、それなりにリスクのある社債としてはけっして旨味のあるものではないというのが個人的な第一印象であります。
冒頭に貼った動画は、そうした第一印象をサラッとYouTube Liveを利用して話したものですが、この社債のポイントは「ウーブン・プラネット債」というネーミングにあるというのもまた、トヨタの発表を見て最初に感じたところ。
単に5000億円を調達するのであれば、ほかにも方法はあるでしょう。たとえば、「トヨタSDGs債」みたいなわかりやすい名前の付け方も考えられるわけです。しかし、あえて「ウーブン」という名前を使ったということは、それ自体に狙いがあると考えるほうが自然。
自分自身の理解でいえば、トヨタにおける「Woven(ウーブン)」の位置づけは、スマートシティの各種サービスやパーソナルモビリティ、無人走行車などを支えるAI(人工知能)を担うブランド名といったところで、自動車産業の次にトヨタが向かうべき基幹産業になる可能性の高さを感じるわけです。
すでに、Woven Planet Holdings(ウーブン・プラネット・ホールディングス)のSenior Vice President、Woven Alpha(ウーブン・アルファ)の代表取締役を豊田家の御曹司、大輔氏が務めているのも、そうした未来への種まきであることを実感させるところ。
というわけで、TOYOTAというブランドが持つ信頼性を捨てる意味はありませんが、現社長の章男氏がGAZOOというサービスを立ち上げ、その発展としてGAZOO Racingというスポーツカーのブランドに成長させたように、大輔氏の代になるとWovenというサブブランドを大きく成長させるという意思を、この社債のネーミングに感じたわけですが、さて?
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精進します。


トヨタが、「Woven Planet債(ウーブン・プラネット債)」の発行を計画しています。
Woven(ウーブン)というと、東富士にトヨタが作る実験都市を思い浮かべるのですが、この社債の目的は、SDGs貢献に資するプロジェクトに対する支出を社債発行により調達するというプロジェクト債の色合いが強いもの。とはいえ、SDGs関連ということですからウーブンシティに関するものだけでなく、先進安全やCO2削減、パーソナルモビリティ、再生可能エネルギーなどプロジェクト債というには幅広いジャンルが資金使途として謳われているのでした。
発行規模は、円建社債・外貨建社債あわせて最大5000億円程度(国内個人投資家向け1000億円、外債および機関投資家向け4000億円)で、国内個人投資家向けのウーブン・プラネット債の予定利率は0.05~0.15%。銀行預金よりはマシですが、それなりにリスクのある社債としてはけっして旨味のあるものではないというのが個人的な第一印象であります。
冒頭に貼った動画は、そうした第一印象をサラッとYouTube Liveを利用して話したものですが、この社債のポイントは「ウーブン・プラネット債」というネーミングにあるというのもまた、トヨタの発表を見て最初に感じたところ。
単に5000億円を調達するのであれば、ほかにも方法はあるでしょう。たとえば、「トヨタSDGs債」みたいなわかりやすい名前の付け方も考えられるわけです。しかし、あえて「ウーブン」という名前を使ったということは、それ自体に狙いがあると考えるほうが自然。
自分自身の理解でいえば、トヨタにおける「Woven(ウーブン)」の位置づけは、スマートシティの各種サービスやパーソナルモビリティ、無人走行車などを支えるAI(人工知能)を担うブランド名といったところで、自動車産業の次にトヨタが向かうべき基幹産業になる可能性の高さを感じるわけです。
すでに、Woven Planet Holdings(ウーブン・プラネット・ホールディングス)のSenior Vice President、Woven Alpha(ウーブン・アルファ)の代表取締役を豊田家の御曹司、大輔氏が務めているのも、そうした未来への種まきであることを実感させるところ。
というわけで、TOYOTAというブランドが持つ信頼性を捨てる意味はありませんが、現社長の章男氏がGAZOOというサービスを立ち上げ、その発展としてGAZOO Racingというスポーツカーのブランドに成長させたように、大輔氏の代になるとWovenというサブブランドを大きく成長させるという意思を、この社債のネーミングに感じたわけですが、さて?
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精進します。



