ファブレス、アウトソーシングが進むとして果たして自動車生産を受注する企業は存在するか?
先日、YouTubeで公開したこちらの動画。映像自体は首都高を走っている様子なので、実質的なコンテンツとしては音声オンリーのラジオ感覚というか、Voicy的な動画ですが、その内容をまとめると以下の通り。
たしかに電動におけるバッテリーマネージメントや自動運動の基本制御といった部分ではオープンソース的に開発が加速していくでしょうし、その領域ではメーカー・ブランドによる差別化は難しくなるでしょうが、乗り心地や静粛性といった部分をシミュレーションで作り込むのはまだまだ難しいと感じるというのが、一気に水平分業的スタイルには移行しないであろうと思う理由といったこともお話させていただいております。
動画後半で、噂が先行しているAppleカーについても触れております。これまでのAppleの”ものづくり”はファブレス的、そこから一歩進んだアウトソーシング的委託生産。主力商品のiPhoneでさえフォックスコンに委託しているわけで、自動車製造に必要な組立工場を作るとは思えません。
つまりAppleカーが生まれるためには、その製造を受託する企業が必要で、はたして世界にインパクトを与えるほどの台数を生産できるメーカーが、そうした契約を結ぶかといえば現状では疑問というのが実際のところ。おそらく非自動車メーカーで最大級の生産能力を持つであろうマグナシュタイヤーではiPhoneくらいの勢いで世界に普及させるのは不可能でしょうから(万単位での生産は可能にしても)。
そうなると、大手自動車メーカーが生産を請け負うしかAppleカーのミライはないかといえば、さにあらず。この動画でも触れているように、いまや大手メーカーからも工場の閉鎖というのは出てくる話で、そうした工場をサプライチェーンが崩れる前に居抜き的に買取、受託生産をする事業を始める企業があっても不思議ではない話と思うわけです。実際、テスラはGMとトヨタが共同で運営していた工場を低価格で買取、自動車事業を本格的にスタートさせているなど、手法としては珍しいわけではありませんから。
というわけで、今後AppleはじめGoogle、SONYと異業種がら自動車産業に参入していく可能性を示唆している状況を受け、自動車業界のフォックスコンを目指した受託生産企業が誕生しないとも限らないと思う今日この頃です、ハイ。
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精進します。


先日、YouTubeで公開したこちらの動画。映像自体は首都高を走っている様子なので、実質的なコンテンツとしては音声オンリーのラジオ感覚というか、Voicy的な動画ですが、その内容をまとめると以下の通り。
欧州での電気自動車比率が急上昇中で、欧州プレミアムブランドからもジャガー、ボルボが電気自動車専業になると発表している今日この頃。はたして、電気自動車専業になることでテスラのように株価は爆上がりするのか、そしてテスラの時価総額が自動車メーカーとしては異例なほど高い理由とは。はたまた、Appleカー、Googleの自動運転はどうなるのか?そうした点について電気自動車で首都高を走りながら考察します。もっと単純にまとめると「電動化、自動運動化が進む中で、既存の自動車産業という垂直統合的ビジネスモデルが、水平分業に変わっていくのでは? というトレンドが進んでいますが、そう簡単にはいかないだろう」という話をしているといったところでしょうか。
たしかに電動におけるバッテリーマネージメントや自動運動の基本制御といった部分ではオープンソース的に開発が加速していくでしょうし、その領域ではメーカー・ブランドによる差別化は難しくなるでしょうが、乗り心地や静粛性といった部分をシミュレーションで作り込むのはまだまだ難しいと感じるというのが、一気に水平分業的スタイルには移行しないであろうと思う理由といったこともお話させていただいております。
動画後半で、噂が先行しているAppleカーについても触れております。これまでのAppleの”ものづくり”はファブレス的、そこから一歩進んだアウトソーシング的委託生産。主力商品のiPhoneでさえフォックスコンに委託しているわけで、自動車製造に必要な組立工場を作るとは思えません。
つまりAppleカーが生まれるためには、その製造を受託する企業が必要で、はたして世界にインパクトを与えるほどの台数を生産できるメーカーが、そうした契約を結ぶかといえば現状では疑問というのが実際のところ。おそらく非自動車メーカーで最大級の生産能力を持つであろうマグナシュタイヤーではiPhoneくらいの勢いで世界に普及させるのは不可能でしょうから(万単位での生産は可能にしても)。
そうなると、大手自動車メーカーが生産を請け負うしかAppleカーのミライはないかといえば、さにあらず。この動画でも触れているように、いまや大手メーカーからも工場の閉鎖というのは出てくる話で、そうした工場をサプライチェーンが崩れる前に居抜き的に買取、受託生産をする事業を始める企業があっても不思議ではない話と思うわけです。実際、テスラはGMとトヨタが共同で運営していた工場を低価格で買取、自動車事業を本格的にスタートさせているなど、手法としては珍しいわけではありませんから。
というわけで、今後AppleはじめGoogle、SONYと異業種がら自動車産業に参入していく可能性を示唆している状況を受け、自動車業界のフォックスコンを目指した受託生産企業が誕生しないとも限らないと思う今日この頃です、ハイ。
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精進します。



