コンパクトカー「ヤリス」は軽自動車キングN-BOXより売れている! 高価格帯のアルファードやハリアーも好調と完璧な布陣

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日本国内ではこれからワクチン接種が始まろうかという段階で、まだまだアフターコロナという印象は程遠く、ウィズコロナ下での”新しい生活様式”を強く意識しないといけない段階ではありますが、国内の自動車市場はだいぶんと平常時に戻ってきたという印象あり。

といっても、日本市場の復活・活況をけん引しているのは登録車に限っていえばトヨタの力によるところが大きいという印象。事実、いま売れている登録車のランキングトップ10をみると、10台中8台がトヨタ車になっているのでした。

2021年1月の登録車・新車販売ランキング(自販連調べ)
1位 トヨタ・ヤリス 1万8516台
2位 トヨタ・ルーミー 1万939台
3位 トヨタ・アルファード 1万11台
4位 トヨタ・ハリアー 9177台
5位 トヨタ・カローラ 7773台
6位 日産ノート 7532台
7位 トヨタ・ライズ 6985台
8位 トヨタ・ヴォクシー 6666台
9位 トヨタ・シエンタ 6055台

10位 ホンダ・フィット 5889台

ちなみに、同年同月における軽自動車ナンバーワンモデル「ホンダN-BOX」の販売台数は1万6369台でありますから、ヤリスは通称名別でいえば国内でもっとも売れているモデルというわけです(ヤリスとヤリスクロス、GRヤリスの合算ではありますが)。





そして、このランキングに並ぶトヨタ車を見ていて、なにが凄いと思うかといえば、ヤリスのようなエントリー系コンパクトカーだけでなく、アルファードやハリアーといった利幅の大きそうなモデルがかなりの規模で売れていること。 一般論として、クルマは付加価値の高い商品になるほど一台あたりの利益が増えますし、そうしたモデルがヒットすることは企業としての利益率を高めることにもなりますから。もっとも、モデル末期に近いといえるアルファードについては、実質的なモデル統合の影響と、かなり値引きが期待できるという状況が背景にあるとはいえそう。それでも、乗り出し400万円からのLLサイズ・ミニバンが万単位で売れるというのは、トヨタの販売力と新しい生活様式においてスペースの広いクルマへのニーズが高まりつつあることを示しているといえそう。

同じようなニーズを満たすモデルはライバル各社にもあるわけですが、そうしたライバルを置いてけぼりにするようなトヨタの快進撃には、アフターコロナ時代に少なくとも日本市場においては一人勝ちの状況がさらに加速すると感じるわけですが、さて?






個人的には、2020年に売れまくったコンパクトSUV「ライズ」が前年比68.3%と沈んでいるのは気になりますが、その一方でルーミーがしっかり売れているので、生産を担当しているダイハツの工場稼働率的には無問題なのだろうなと思ったり、思わなかったり。

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精進します。

  




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