ドライバーが体調不良によって意識を失ったような状態に対応するシステムの普及があれば、防ぐことができる事故もある
先日、沖縄県でダンプが反対車線を走っていた乗用車に正面衝突をして2名が亡くなり、ほかに怪我人も出るという大きな交通事故が発生しました。当初は単純な接触事故をきっかけにして反対車線に飛び出したことで起きた多重クラッシュという印象の報道でしたが、続報によると事故前からダンプが蛇行運転をしていて、さらに運転手に脳内出血があるということで、事故前から意識を失っていたのではないかという話にもなっております。
脳内出血や心臓発作などによって意識を失ってしまうというのは単純に年齢で切ることができないもの。たとえば脳梗塞系によって体のコントロールができなくなるというのはよく知られていることでしょうが、若年性脳梗塞といって45歳以下の人にも起きうる疾病でありまして、けっして高齢者だけの問題ではなかったりもするのでした。
つまり、ドライバーの意識喪失による交通事故というのは誰にでも起きうる話といえるわけです。では、その対策としてハードウェア側でやれることはないのか、と考えてみたのが冒頭の動画。
そのヒントとなるのが、国産車においても搭載が拡大している「ドライバー異常時対応システム」。現時点では自動運転レベル2での走行時に限り、ドライバーの意識喪失が予想されるときに安全に車両を停止させるというもので、たとえばSUBARUレヴォーグのアイサイトX車に搭載されているドライバー異常時対応システムは次のような制御を行なうとなっております。

とはいえ、こうして安全に止める技術は実現しているわけで、あとは先進運転支援システムの作動時でなくとも必要に応じて機能させるようにできれば、一般道であっても意識喪失に対応することが可能になるはず。そのためには保安基準の改正も必要かもしれませんが、動画で話しているようにドライバーの状況を把握する仕組みも必要であろうと思う次第。そこにSOSコール的な機能が加われば、救急医療につなげることも可能になりましょう。
また、動画内で触れたバスのドライバー異常時対応システムはこちらのリンク先でご確認ください。このシステムについては国土交通省が基準を示すことで採用が拡大している面もあり。やはり安全対策というのは政策的な後押しが必要なのだろうと思うのですが、さて?
-----------------
精進します。


先日、沖縄県でダンプが反対車線を走っていた乗用車に正面衝突をして2名が亡くなり、ほかに怪我人も出るという大きな交通事故が発生しました。当初は単純な接触事故をきっかけにして反対車線に飛び出したことで起きた多重クラッシュという印象の報道でしたが、続報によると事故前からダンプが蛇行運転をしていて、さらに運転手に脳内出血があるということで、事故前から意識を失っていたのではないかという話にもなっております。
脳内出血や心臓発作などによって意識を失ってしまうというのは単純に年齢で切ることができないもの。たとえば脳梗塞系によって体のコントロールができなくなるというのはよく知られていることでしょうが、若年性脳梗塞といって45歳以下の人にも起きうる疾病でありまして、けっして高齢者だけの問題ではなかったりもするのでした。
つまり、ドライバーの意識喪失による交通事故というのは誰にでも起きうる話といえるわけです。では、その対策としてハードウェア側でやれることはないのか、と考えてみたのが冒頭の動画。
そのヒントとなるのが、国産車においても搭載が拡大している「ドライバー異常時対応システム」。現時点では自動運転レベル2での走行時に限り、ドライバーの意識喪失が予想されるときに安全に車両を停止させるというもので、たとえばSUBARUレヴォーグのアイサイトX車に搭載されているドライバー異常時対応システムは次のような制御を行なうとなっております。

ツーリングアシスト作動中に長時間ステアリングから手を放しているとシステムが判断した場合や、渋滞時ハンズオフアシスト作動中に脇見や居眠りを検出した場合に、警告を行います。それでもステアリングを握らないことが続いた場合は、ドライバーに異常が発生したと判断。徐々に減速・停止し、ハザードランプやホーンで周囲に知らせます。同様のドライバー異常時対応システムは、トヨタ・クラウン、MIRAI、カムリにも搭載されていますが、こちらも自動運転レベル2走行時に限った機能。
とはいえ、こうして安全に止める技術は実現しているわけで、あとは先進運転支援システムの作動時でなくとも必要に応じて機能させるようにできれば、一般道であっても意識喪失に対応することが可能になるはず。そのためには保安基準の改正も必要かもしれませんが、動画で話しているようにドライバーの状況を把握する仕組みも必要であろうと思う次第。そこにSOSコール的な機能が加われば、救急医療につなげることも可能になりましょう。
また、動画内で触れたバスのドライバー異常時対応システムはこちらのリンク先でご確認ください。このシステムについては国土交通省が基準を示すことで採用が拡大している面もあり。やはり安全対策というのは政策的な後押しが必要なのだろうと思うのですが、さて?
-----------------
精進します。



