2014年7月~2018年3月までのモデルS販売台数は1499台、2016年10月~2018年3月までのモデルXは627台か?

一部では前々から話題になっていた、テスラ車における「メディアコントロールユニット内部のマルチメディアカード(eMMC)の耐久性に関するトラブル」が、ついに国内でもリコール対象となっております。当初は、ナビ画面が出なくなるということで自己負担では? という噂もありましたが、国土交通省が発表した資料を見ている限り、メディアコントロールユニットで「デフロスター」をコントロールしているため、その機能が失われることが保安基準に抵触すると判断された模様。また、メディアコントロールユニットが正常に作動していないとウインカーが出ないというトラブルも起きるようで、なるほどリコール対象となること納得。
それにしても、液晶パネルによってほとんどの機能をコントロールするという発想は、非常にシンプルで先進イメージのインテリアを実現するわけですが、このような保安基準に関する機能を持たせておくとリコールのリスクが出てくるというのは自動車メーカーとしては設計が甘かったといえそう。そういえば、先日の決算発表にあわせて公開された最新版モデルSのインパネにもハザードスイッチだけは独立して置かれておりますが、エアコン機能どころかシフトセレクトまでメディアコントロールユニットで操作するようになるそうで、またまたリスキーな設計にしてきたなあ、と思ったり。
ところで、テスラといえば導入初期を除いて日本での販売台数を公表していないことが知られております。JAIA(日本自動車輸入組合)のデータを見るときも、その他(others)の数字からテスラの規模を想像するしかなかったのですが、今回のリコール対象となったモデルS、モデルXの日本における販売台数がある程度明確になったのは興味深いところ。対象外になる個体があるとは考えづらいので、今回のリコール対象車≒日本での同型モデルの販売台数と見ていいでしょうから。
冒頭に貼ったスクリーンショットを見て頂ければわかるように、モデルSについては平成26年(2014年)7月7日~平成30年3月13日までの期間に輸入されたモデルが対象で、その合計は1499台。モデルXは平成28年(2016年)10月5日~平成30年(2018年)3月26日の期間に輸入された627台が対象。もちろん、ここ数年でモデル3の販売台数が激増しているのはご存知の通りでありまして、テスラ全体の累計販売台数がもっと多いことは間違いなのですが……。
ちなみに、2020年暦年でのJAIAの統計発表値をみると、外国メーカー車の新規登録台数におけるothers(その他)の登録台数は1884台。この中には小型車(5ナンバー)も含まれているためすべてがテスラではないのですが、年間1800台規模の輸入車ブランドに成長しているといえそう。
ちなみに、輸入期間と新規登録のタイミングはけっして合致するわけではないので、統計データを見比べる場合にはその点にご注意ください。
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精進します。



一部では前々から話題になっていた、テスラ車における「メディアコントロールユニット内部のマルチメディアカード(eMMC)の耐久性に関するトラブル」が、ついに国内でもリコール対象となっております。当初は、ナビ画面が出なくなるということで自己負担では? という噂もありましたが、国土交通省が発表した資料を見ている限り、メディアコントロールユニットで「デフロスター」をコントロールしているため、その機能が失われることが保安基準に抵触すると判断された模様。また、メディアコントロールユニットが正常に作動していないとウインカーが出ないというトラブルも起きるようで、なるほどリコール対象となること納得。
それにしても、液晶パネルによってほとんどの機能をコントロールするという発想は、非常にシンプルで先進イメージのインテリアを実現するわけですが、このような保安基準に関する機能を持たせておくとリコールのリスクが出てくるというのは自動車メーカーとしては設計が甘かったといえそう。そういえば、先日の決算発表にあわせて公開された最新版モデルSのインパネにもハザードスイッチだけは独立して置かれておりますが、エアコン機能どころかシフトセレクトまでメディアコントロールユニットで操作するようになるそうで、またまたリスキーな設計にしてきたなあ、と思ったり。
ところで、テスラといえば導入初期を除いて日本での販売台数を公表していないことが知られております。JAIA(日本自動車輸入組合)のデータを見るときも、その他(others)の数字からテスラの規模を想像するしかなかったのですが、今回のリコール対象となったモデルS、モデルXの日本における販売台数がある程度明確になったのは興味深いところ。対象外になる個体があるとは考えづらいので、今回のリコール対象車≒日本での同型モデルの販売台数と見ていいでしょうから。
冒頭に貼ったスクリーンショットを見て頂ければわかるように、モデルSについては平成26年(2014年)7月7日~平成30年3月13日までの期間に輸入されたモデルが対象で、その合計は1499台。モデルXは平成28年(2016年)10月5日~平成30年(2018年)3月26日の期間に輸入された627台が対象。もちろん、ここ数年でモデル3の販売台数が激増しているのはご存知の通りでありまして、テスラ全体の累計販売台数がもっと多いことは間違いなのですが……。
ちなみに、2020年暦年でのJAIAの統計発表値をみると、外国メーカー車の新規登録台数におけるothers(その他)の登録台数は1884台。この中には小型車(5ナンバー)も含まれているためすべてがテスラではないのですが、年間1800台規模の輸入車ブランドに成長しているといえそう。
ちなみに、輸入期間と新規登録のタイミングはけっして合致するわけではないので、統計データを見比べる場合にはその点にご注意ください。
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精進します。



