赤と黒、GAZOO RacingのGRを身にまとったラリーマシンYARIS WRCとWECマシンGR010 HYBRIDイパーカーGR010 HYBRIDハイ

2021年1月15日金曜日、新型コロナウイルスの流行がなければ幕張メッセにて東京オートサロンが開幕していたその日に、トヨタがWEC(世界耐久選手権)とWRC(世界ラリー選手権)に参戦するワークスマシンをフォトデビューさせた。

WEC参戦マシンは今シーズンからの新レギュレーション「ハイパーカー」規定にあわせたGR010 HYBRID。500kWを生み出す3.5リッターV6ツインターボエンジンで後輪を駆動、フロントはアイシンAWとDENSOが共同開発した200kWのモータージェネレーターユニット(MGU)で駆動するパラレルハイブリッドのレーシングマシン。

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WRCのほうは来年からレギュレーションが変わる関係もあり、昨年までのマシンをリファインした旧型ヤリス(ヴィッツ)ベースのヤリスWRCで継続参戦。GAZOO Racingの略称であるGRの文字をモチーフとしたカラーリングが大きな変更点で、今シーズンはサプライヤーの変更によりピレリタイヤを履いているのも違いとして目立つところ。

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元々の予定ではWRCマシンは今シーズンからGRヤリスをベースにするはずだったが、これまた新型コロナウイルス流行の影響を受けてスケジュール通りに開発するのが難しくなったということで、残念ながら旧型ベースのままとなっている。

それでも新レギュレーションにあわせたWECマシンであり、ハイパーロードカーとして市販されるスタイリングを示すGR010とカラーリングのイメージを統一することで、トヨタにおけるスポーツ・ブランド「GAZOO Racing」をしっかりとアピールするようになった。こうしたブランディングはトヨタはあまり得意としていなかった印象もあるが、WECとWRCという個々のプロジェクトとしては独立したものをしっかりと全体としてプロデュースできるようになったのは、トヨタがカンパニー制をとり、モータースポーツおよびスポーツカーの開発組織としてGAZOO Racing Companyとしてまとめたことの成果であろう。

モータースポーツの性格上、勝つことはもちろんだが、WECとWRCという2つの世界選手権で戦うマシンのイメージを統一させたことによるブランディングの成果も気になる2021年である。






というわけで、本日のエントリは速報的な内容にあわせて、あえて普段とは違う文体でお送りしました(汗)

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精進します。

  




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