通年での販売台数は90,748台、フルモデルチェンジ直後でもないのにコロナ禍で前年比132.1%は驚異的!

年が明けて、自販連から2020年の通称名別セールスランキングのデータが発表されましたが、そのベスト10を見ていて驚いたのはLLクラスミニバン「アルファード」の躍進ぶり。



2021-01-11 (2)

トップ10内のトヨタ比率の高さ(10台中7台)にも驚きですし、2月に登場したヤリスが11か月で15万台を超えたのにも驚かされますが、やはり最注目は5位のアルファードでありましょう。2018年まではミニバンナンバーワンといえば日産セレナがおなじみでしたし、2019年はトヨタのコンパクトミニバンであるシエンタがミニバントップだったのですが、新型コロナウイルスの流行により経済が影響を受けたこのタイミングでアルファードがトップになったことは本当に驚きであります。





なにしろ、現行アルファードのデビューは2015年1月でありますから、モデルライフとしては後半も後半。たしかに2020年1月の商品改良で9インチ・ディスプレイオーディオの標準装備化など商品力強化はしていますが、このコロナ禍において前年比132.1%と大きく躍進したのは、商品力だけでは説明できないといえそう。

言うまでもなくアルファードの姉妹車であるヴェルファイアがかつてのような支持を集めることができず、ハイブリッドのLLミニバンというニーズにおいてはアルファードが一手に引き受けているという状況が、こうした結果を生み出したのでありましょう。ちなみに、ヴェルファイアの年間販売台数は18,004台で、前年比49.1%と半減しております。

とはいえ、ヴェルファイアの販売減を数字にすると18,645台、一方アルファードの増えたぶんは22,043台でありますから、アルヴェルの合計でみても純増状態で、経済的に厳しいといわれる中でLLミニバンが売れているというのは間違いなさそう。まさに、格差社会が進んでいることを、この結果は示してるのかもしれません。

ちなみに昨年ミニバントップだったシエンタは72,689台でスライドドアのミニバンでは4位にランクダウン、さらに長らくトップを死守していたセレナは68,648台で総合ランキングでも11位(ミニバンランキングでは6位)と沈んでおります。

そんなミニバン情報は、こちらの一冊でチェックいただけますと幸いです。ヴェルファイアのディテール解説などを担当しておりますので……。







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精進します。

  




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