最初からすみ分けできているFCAとPSAの統合、自動運転や電動化の開発コストが下がれば大化けする可能性もある?



すでに何度も報道されていましたし、各社から公式アナウンスもありましたが、ついにFCA(フィアット・クライスラー他)とPSA(プジョー・シトロエン他)の統合が両者の株主総会にて承認されたとの報道あり。あわせて、統合後の新社名「STELANTIS(ステランティス)」のロゴも動画で公開されております。
それにしても、FCAとPSAの統合というのは車種整理がほとんど必要ないというか、現行ラインナップにおいて被るモデルが意外に少ないという点においては、なかなかいい組み合わせではないかと思う次第。たとえば欧州AセグメントはFIAT500でカバーできますし、Bセグメント・CセグメントはPSAのプラットフォームを展開すればいいでしょうし、Dセグメント以上についてはFCAがFWD、RWDと豊富な選択肢はありますから。フィアット系のBセグ・Cセグもありますが、スケール感からすると非常にスマートに統合できそうというのが外野的な印象なのでありました。






もちろん既存のプラットフォームや製品ラインナップを共有するなどして調達費用を抑えるというメリットよりも、CASEと称される自動車業界の大改革期に対応するための原資を生み出すこと、開発費の負担を相対的に減らすことが、このタイミングでの経営統合の目的でしょう。

その意味では、ジープなどクライスラー由来のプラットフォームを利用したプジョーやシトロエンのモデルが出てくるということはあまり期待しないほうがいいかもしれません。

とはいえ、現在のPSAグループが有しているブランドの中には、OPEL(オペル)があり、そのラインナップにおいてはクライスラー系プラットフォームが活用できそうな気もするのですが、さて?



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精進します。

  




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