ホンダ・ジェイドもディスコン、後席ヒンジドアのミニバンは輸入車しか選択肢がない?
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トヨタのハイブリッドミニバン「プリウスα」が2020年度いっぱいでの生産終了を発表。ベースといえるプリウスがフルモデルチェンジしてなお、先代ベースの3列シートモデルを生産し続けている段階で、先が長くないことは自明でしたが、生産終了が公式にアナウンスされると感慨ひとしおであります。

ちなみに、あわせてセダンのプレミオ、アリオンも2020年度いっぱい(21年3月)での生産終了を発表。さらに、片側スライドドアの左右非対称ボディを持つコンパクトモデルのポルテ/スペイドについては20年12月上旬での生産終了を発表しております。

それぞれ思いのあるモデルですが、まずはプリウスαについていえば「これにて国産のヒンジドアのミニバンは消滅した」というのが非常に意味あることでは? と思う次第。





かつては、後席ヒンジドアで3列シートを持つミニバンというのはひとつのカテゴリーとして認識されるくらいそれなりにモデルが存在しておりました。パッと思いつくだけでもホンダ・ストリーム、トヨタ・ウィッシュあたりがバチバチだった時代もありましたし、SUBARUからもエクシーガという3列シート車が用意されていたものです。思えば、ホンダ・オデッセイも後席ヒンジドアだった時代も長く続けておりましたし、マーケットは必ずしも後席スライドドアを求めていなかったともいえます。

それが今となっては、軽自動車やコンパクトカーといった2列シート車においてもスライドドアであることが売れるためには必須といえるほどの装備となり、そうしたトレンドの中で後席ヒンジドアの3列シート車にはニーズがなくなったというのをプリウスαのディスコンというのは示しているように思うわけです。そういえば、2020年には同様のコンセプトであるホンダ・ジェイドもひっそりとその役割を終了しております。

ちなみに、いま日本で手に入る後席ヒンジドアの3列シート車となるとフォルクスワーゲン・ゴルフトゥーランかBMW 2シリーズグランツアラー、そしてシトロエン・グランドC4スペースツアラーくらいでしょう。プリウスαの生産終了というのは単独車種の問題ではなく、まさしく国産から非スライドドアの3列シートミニバン市場が消滅したという大きなニュースとして捉えるべきなのかもしれません。

もっとも、クロスオーバーSUVには後席ヒンジドアの3列シート車がまだまだ存在しているので、スライドドアはイヤだけれど3列シートは欲しいというユーザー層はそちらにシフトしたと考えるのが妥当といえるかもしれませんが…。

というわけで、参考までにトヨタから正式に発表された生産終了についてのリンクを貼っておきます。





ところで、助手席側の大きなスライドドアを開けることで子どもを抱えたまま乗り込めて、そのまま運転席に座れるというポルテの動線は子育て世代にはドンズバで素晴らしいものだと思ったものですが、その役割は軽のスーパーハイトワゴンに奪われてしまったのかもしれません。助手席をたたんでしまうと実質3名乗車というパッケージングも「軽自動車と変わらない」という風に市場が捉えたとすれば維持費の面で不利な1.5リッター車のポルテ/スペイドが生き残る術はなかったのかもしれませんが、さて?
 
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精進します。

  




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