Kawasaki RIDEOLOGY meets HYBRID POWERという動画で紹介されているバイク用ハイブリッドシステムは切り替えタイプのパラレルタイプ?



二輪部門を分社化すると発表している川崎重工業。その生み出すバイクは漢カワサキと表現されることが多いように、古典的な味つけであることが期待されているような節もありますが、いやいや機械式スーパーチャージャーの積極採用や、国産二輪メーカーとしてはおそらく最初にボッシュのADASを採用することを発表しているなど先進的な部分も共存しているのが魅力のひとつ。


 
冒頭に貼った動画は、そんなカワサキが発表したバイク用ハイブリッドシステムのプロモーションビデオ。ある程度は想像できる範囲内といえますが、その内容は非常に興味深いものでありました。






イメージ的に登場する走行シーンはコンセプトモデルか、既存モデルなので、いずれも ハイブリッドシステムとは具体的な関係性はないと思われますが、こうした技術の延長線上にあるハイブリッドバイクの誕生を予感させる演出。

そして注目は、高速道路はエンジンで、市街地はモーターで、そして峠道はハイブリッドで走行するというシステムであることを示唆しているシーンでありましょう。

まずバイクという特性からして2モーターの搭載が必要なシリーズハイブリッドは考えづらく、1モーターのパラレルタイプとなることは容易に予想されるわけです。そして、パラレル式にも小型モーターを使ってアシストだけに徹するタイプと、モーターだけでも走行できるタイプがあるわけで、このイメージムービーを見る限りは、カワサキのバイク用ハイブリッドは後者のタイプといえそう。

実際、ムービーの最後には10秒ほどの短い時間ですが、試作のハイブリッドバイクをパワーチェックしているようなシーンも入っているのですが、そこで確認できるモーターはそれなりの存在感で最低でも10kWはありそうなサイズ感でありますので。

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さらに、このシーンではエンジンからモーターへと切り替えているのを示唆する演出もありますが、どのように切り替えてるのかは不明。ただし、エンジンとモーターの出力を組み合わせたハイブリッドモードを持つとすれば、モーターの出力をトランスミッションに入力して、そこでミックスさせてリアタイヤに伝達していると考えるのが妥当と思うわけですが、さて?

それにしても、もしADASとHEVの両方を積んだバイクが出てくるとなれば一気にカワサキが二輪界におけるテクノロジーファーストな企業としてブランド力を高めそう。クルマが電動化になるとすれば、ガソリンスタンドインフラも壊滅するでしょうから、その意味ではバイクの電動化も待ったなしなわけで、カワサキがどのような未来を描こうとしているのかも興味津々であります、ハイ。

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精進します。

  




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