N-ONE RSだけでしか味わえないロングストローク・ターボエンジン+6速MTのパフォーマンスを探る

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メーカー希望小売価格199万9800円、限りなく200万円に近い価格のホンダのセダン系 軽自動車N-ONE RSがいろいろな意味で話題となっております。たしかに最新世代S07B型ターボエンジンと6速MTの組み合わせというのは唯一のものですが、ひと世代前のS07A型ターボエンジン+6速MTのパワートレインを専用ミッドシップボディに積むホンダS660のエントリーグレードが203万1700円で設定されていることを考えると、ハードウェアの価値としてはS660に圧倒的軍配が上がるというのが個人的な感想だったり。

ちなみに、N-ONEが搭載するS07B型エンジンのボア×ストロークは60.0×77.6mm(S07A型は64.0×68.2mm)となっておりまして、圧縮比は9.8(S07A型は9.2)。最高出力47kW/6000rpm、最大トルク104Nm/2600rpmというスペックは両エンジン共通となっていますが、実際の乗り味では異なるであろうことは容易に想像できるのでした。












そして、気になるN-ONE RSの6速ギア比は、ファイナルを含めてこれまたS660と同じスペック(リバースギア以外)。エンジンスペックも同様だとすれば、S660と同じような加速性能と思いがちですが、ここで違いとして注目したいのが駆動輪のタイヤサイズで、N-ONEは165/55R15、対してS660は195/45R16。それぞれのタイヤ外径を計算すると、N-ONE:562mm、S660:581mm。つまりタイヤまで含めたオーバーオールで考えると、N-ONEのほうがローギヤードになるわけで、より鋭い加速が期待できるスペック。なお車重はN-ONEが840kg、S660が830kg。予想に反して(?)、オープンカーのほうが軽いというのを知ると、同じ予算を出すのであればS660のほうが良さそうというのが個人的な印象。もちろん「2シーターでも許される」という状況や環境がないのであればターボ6速MTの軽自動車という条件であれば、N-ONE一択となることも理解できますが……。





S660のシフトストローク感は、こちらの動画でご確認ください。

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精進します。

  




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