メカニズム的にはおすすめしづらい内容ながら、ホワイトのレザーシートなどおしゃれ番長度は相変わらず高得点。カブリオレは289万円、ハッチバックは265万円

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FIAT 500(チンクエチェント)に特別仕様車「 Dolcevita(ドルチェヴィータ)」が新設定、2020年12月12日より発売されると発表されております。メーカー希望小売価格は、500 ドルチェヴィータが265万円(限定175台)、500C ドルチェヴィータは289万円(限定100台、いずれも消費税含)となっております。”Dolcevita”とはイタリア語で「甘い生活」の意味、1960年に公開されたフェデリコ・フェリーニ監督の映画『La dolce vita』で広まったイタリア語として知っている人も少なくないのでは?

そんなチンクエチェントの特別仕様車、パワートレインは総排気量1240ccの4気筒SOHC 8バルブエンジンに5速AMT「デュアロジック」を組み合わせたもの。最高出力51kW、最大トルク102Nmというスペックは軽ターボと同等というレベルで、WLTCモード燃費は18.0km/L(ハッチバック)、17.5km/L(カブリオレ)といったところで、とくに特筆すべきユニットという印象はなし。

さらに、先進安全装備については簡易的なAEBさえ備えていないといった具合で、コンパクトカーとして誰にでもおすすめできるタイプのクルマではなく、このスタイルに惚れ込んだ人が選ぶべきモデルでありましょう。逆にいえば”なんでもいい”というタイプのユーザーはあえて選ぶほどのモデルではないといえましょうか。



 


とはいえ、 カブリオレに備わる専用カラー(ブルー&ホワイトのストライプ)のソフトトップは、自動車業界のおしゃれ番長と呼ぶにふさわしい装備で、この発想には素直に「参りました」。オーナーとしてはほとんど目にしないであろう部分にこだわること、これこそ「おしゃれ道」でありましょうか。


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この特別仕様車ではアイボリー仕立てとなるインテリアもおしゃれ度高し。ナチュラルウッドの専用インストルメントパネルやポルトローナフラウ社製のレッドパイピング付レザーシート(一部ファブリック)といった仕上げは価格以上の満足度がありそうで、このあたりに惚れ込んでしまうと、メカニズム面での不満など気にならなくなるのかもしれません。

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そもそもチンクエチェントは、ロジックやファンクションで選ぶタイプの商品ではないのでしょう。インポーターの発表リリースにおいても 『退廃的でありながらロマンチックかつ贅美をつくした世界観で、人々を魅了するドルチェヴィータ。その魅惑的な世界観を演出した限定車が、お客様のライフスタイルを華麗に演出します』と記されているくらいですから……。

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精進します。

  




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