インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)、インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)などの先進安全技術を標準装備

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トヨタ・アルファード/ヴェルファイア唯一のライバルとして位置づけられている、日産のLLクラス(大型)ミニバン「エルグランド」がマイナーチェンジを実施。

現行モデルの発売は、2010年8月なので10年選手。真のライバルとして商品力を上げるのであれば、ハイブリッドを用意するなりしないと厳しいとは思いますが、投資とリターンを考えると、LLクラスミニバンにおけるガソリンエンジン車ニーズの部分に注力して商品力を維持していったほうが得策という判断が、今回のマイナーチェンジにつながったということでしょうか。

実際、メーカーのニュースリリースにおいても『今回のマイナーチェンジでは、デザインを一新するとともに、全方向から運転をサポートする360° セーフティアシストを全車標準装備とするなど、先進安全技術を拡充させました。』とADASと内外装のリフレッシュをアピールしている次第。というわけで、パワートレインについては従来同様であります。

なかなかマイナーチェンジのときにあらためてパワートレインについて触れることもないので、最初に書いておくと、エンジンは2.5リッター4気筒「QR25DE」と3.5リッターV6「VQ35DE」の2種類。それぞれ6速マニュアルモードを持つ「エクストロニックCVT」が組み合わされております。

エンジンスペックは、QR25DEの最高出力は125kW、最大トルクが245Nm。VQ35DEの最高出力は206kW、最大トルクが344Nm。変速比幅の設定は、2.5リッターとの組み合わせで6.0、3.5リッターとの組み合わせでは5.4という具合であります。








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エクステリアは見ての通り、フロントグリルの変更が大きなポイントですが、基本的なスタイリングに変更はなし。インテリアではナビゲーションの画面サイズが10インチとなったのが現代的なアップデートのポイントといえますでしょうか。

先進安全技術についてリリースから引用すると以下の通り。2020年のマイナーチェンジとしては最低限の機能は満たしてきたといったところでしょうか。
今回新たに、前方を走行する2台前の車両を検知し、急な減速などにより、自車の回避操作が必要と判断した場合には、警報によってドライバーに注意を促す「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」、走行中に隣接レーンの後側方を走行する接近車両との接触を回避するようステアリング操作を支援する「インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)」、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)などの先進安全技術を標準装備しました。さらに、標識検知機能は進入禁止標識検知機能に加え、最高車速標識検知機能と一時停止標識検知機能を追加しました。 なお「エルグランド」は、全車が「セーフティ・サポートカーS<ワイド>(サポカーS<ワイド>)」該当車となっています。

それにしても、フラッグシップモデルながら日産がいい感じにブランディングしてきている機能が備わらないのは、なんとも残念。先進運転支援システムである「プロパイロット」と新しい電気自動車のカタチである「e-POWER」という要素がプラスされれば、マイナーチェンジであってもブレイクの可能性を感じますが、この内容では従来からターゲットとしているマーケット規模を維持するくらいしか期待できないような気がするのでした。もちろん、それで十分というか、それさえも難しいのかもしれませんけれど…。

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精進します。

  




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