TOYOTA、LEXUSにつづくブランドとして”GR”が確立するためのターニングポイント。GR Super Sportがカモフラージュボディながらサーキットを走行した!

新型コロナウイルスの影響で例年とは異なるスケジュールで、なおかつ無観客で開催されたル・マン24時間耐久レース。なんとかTOYOTA GAZOO Racingが3連覇を飾ったのは、ご存知の通り。

ですが、トラブルで一台が遅れたときには「これで勝てなかったらGRブランドの危機」とさえ感じたのでした。なにしろ、今回のル・マンについてはトヨタ(GR)は勝たねばならぬ状況だったから。というのも、決勝レースを前にGR Super Sportのデモランを行なっているから。


GR Super Sport(仮称)がサルト・サーキットで初走行を披露
第88回ル・マン24時間レースの決勝を前に、開発中のハイパーカー、GR Super Sport(仮称)でサルト・サーキットを走行し、その様子を公開しました。
東京オートサロンで、その存在が明らかになったGR Super Sportは、トヨタのWECマシン直系の「レーシングハイブリッド」技術などを投入されたハイパーカーで、来シーズンからのWEC参戦マシンになると同時に、GR(GAZOO Racing)というブランドを完全に独立させたものとするために欠かせない存在だともいえるから。

そんなGR Super Sportのデモランをしておきながら、TOYOTA GAZOO Racingのマシンが勝利できないとなれば、ブランディングのスタートで躓くといえますので。その意味でも、モータースポーツ畑ではない、ブランディングの関係者も今回の勝利にはホッとしているのでは、と思うわけです。



現時点でGR Super Sportという仮称がついていますが、おそらく市販時にも同様にTOYOTAというブランドはつけずに展開することでしょう。

GAZOO Racingをワークスチーム名とした辺りからの流れを見ていると、いわゆるハウスチューナーやワークスチューナーとはまた違う独立したブランディングを狙っていると感じられますし、そのシンボルとなるのがGR Super Sportでありましょうから、そのプロモーションには絶対に失敗は許されないわけです。もっとも、失敗もブランディングにつなげることはできますから、Bプランも用意しているとは思いますけれども……。

その意味では、フロントのエンブレムも擬装で隠されていますが、じつはTOYOTAのエンブレムではなくGR独自の新エンブレムが隠れているのでは? と勝手に想像していたりするのでした。大きな話でいえばTOYOTAはその信頼性からインフラ的なブランドになるというか、目指すでしょうから、GRはもっとパーソナルなニーズを満たすブランドとして大きく成長させる必要があると考えたりするのでした。

それはさておき、ル・マンでお披露目されたGR Super Sportで気になるのは、ホイールがセンターロックになっていること。それもTS050hのパートナーであるRAYSではなく、BBSのホイールぽい雰囲気であること(動画の26秒あたりでもリムにそれっぽいロゴが見える気がします)だったりするのですが、さて?

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精進します。

  




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