新型レヴォーグとマツダCX-30のAWDは同じ車重でパワーも2kW違い。では燃費はどうなっている?

新型レヴォーグから、SUBARUは完全新設計のエンジン「CB18」を投入するわけですが、このエンジンはリーンバーン過給(ターボ)というプロフィールが特徴。こうした要素でいうと、かなり特殊な環境型エンジンといった印象ですが、メーカー目標値のWLTCモード燃費は13.6~13.7km/Lと、リーンバーン過給という言葉から期待するほどではないのも事実。燃費についてはエンジンだけでなく車体(重量・空力)やトランスミッションなどの要素も関わってくるわけですが…。
そうした「期待値ほどではない」感でいえば、マツダが鳴り物入りで登場させたSPCCI(火花点火制御圧縮着火)エンジンである「SKYACTIV-X」にも同様の印象もあったりするのでした。そういえば、SKYACTIV-Xも過給機(機械式スーパーチャージャー)を使っているリーンバーンエンジンという点ではSUBARU「CB18」と共通性もありそう。
というわけで、新型レヴォーグとSKYACTIV-Xを積む最新モデルCX-30のスペックを比較してみようと思うわけです。
※レヴォーグのスペックは予想値

CX-30にはFWDとAWDがありますが、条件を合わせるためAWDをチョイス。両車ともエントリーグレードで比較することにしてみたのが、この表であります。
奇しくも車重は1550kgで同一。排気量こそ違いますが、最高出力もレヴォーグの130kWに対して、CX-30は132kWとほぼ同等なのでありました。さらにいえば、レヴォーグのアイサイトX搭載グレードの予想価格は税込み350万円程度ということで価格帯としてもガチのライバルといえる2台であります。
さて、燃費に関わる要素としては変速比幅(レシオカバレッジ)が広いのはレヴォーグの優位なところ。一方でSKYACTIV-Xについては表には書いていませんが、マイルドハイブリッドを採用しているのはあきらかに燃費に効いてくる要素。結果として、CX-30のほうがWLTCモード燃費に優れるのは、すべてがマイルドハイブリッドによるものとはいえませんが…。なにしろ、CX-30のSKYACTIV-G(NAのガソリン直噴エンジン)搭載グレードAWDのWLTCモード燃費をみると14.8km/Lなので、単純に燃費性能だけでいえばSUBARUのリーンバーンターボは、2.0リッターのガソリンエンジンにも劣っているという見方もできるわけです。
もっとも、CB18エンジンについては最大トルクが300Nmもあることからわかるように3.0リッターのNAエンジンに相当するパフォーマンスを持つダウンサイジングターボという見方もできます。その最大トルクで比べると、SKYACTIV-Xを圧倒しておりパフォーマンスと燃費のバランスでいうと、スペックだけ見てもそれなりに優秀なパワーユニットと評価すべきなのかもしれませんが、さて?
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精進します。



新型レヴォーグから、SUBARUは完全新設計のエンジン「CB18」を投入するわけですが、このエンジンはリーンバーン過給(ターボ)というプロフィールが特徴。こうした要素でいうと、かなり特殊な環境型エンジンといった印象ですが、メーカー目標値のWLTCモード燃費は13.6~13.7km/Lと、リーンバーン過給という言葉から期待するほどではないのも事実。燃費についてはエンジンだけでなく車体(重量・空力)やトランスミッションなどの要素も関わってくるわけですが…。
そうした「期待値ほどではない」感でいえば、マツダが鳴り物入りで登場させたSPCCI(火花点火制御圧縮着火)エンジンである「SKYACTIV-X」にも同様の印象もあったりするのでした。そういえば、SKYACTIV-Xも過給機(機械式スーパーチャージャー)を使っているリーンバーンエンジンという点ではSUBARU「CB18」と共通性もありそう。
というわけで、新型レヴォーグとSKYACTIV-Xを積む最新モデルCX-30のスペックを比較してみようと思うわけです。

CX-30にはFWDとAWDがありますが、条件を合わせるためAWDをチョイス。両車ともエントリーグレードで比較することにしてみたのが、この表であります。
奇しくも車重は1550kgで同一。排気量こそ違いますが、最高出力もレヴォーグの130kWに対して、CX-30は132kWとほぼ同等なのでありました。さらにいえば、レヴォーグのアイサイトX搭載グレードの予想価格は税込み350万円程度ということで価格帯としてもガチのライバルといえる2台であります。
さて、燃費に関わる要素としては変速比幅(レシオカバレッジ)が広いのはレヴォーグの優位なところ。一方でSKYACTIV-Xについては表には書いていませんが、マイルドハイブリッドを採用しているのはあきらかに燃費に効いてくる要素。結果として、CX-30のほうがWLTCモード燃費に優れるのは、すべてがマイルドハイブリッドによるものとはいえませんが…。なにしろ、CX-30のSKYACTIV-G(NAのガソリン直噴エンジン)搭載グレードAWDのWLTCモード燃費をみると14.8km/Lなので、単純に燃費性能だけでいえばSUBARUのリーンバーンターボは、2.0リッターのガソリンエンジンにも劣っているという見方もできるわけです。
もっとも、CB18エンジンについては最大トルクが300Nmもあることからわかるように3.0リッターのNAエンジンに相当するパフォーマンスを持つダウンサイジングターボという見方もできます。その最大トルクで比べると、SKYACTIV-Xを圧倒しておりパフォーマンスと燃費のバランスでいうと、スペックだけ見てもそれなりに優秀なパワーユニットと評価すべきなのかもしれませんが、さて?
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精進します。



