ステアリングギア比変更というワークスならではのチューニング。バネレートアップとアクセルマップの変更も効いている!



日産の電気自動車(BEV)、リーフのスポーティグレードといえるリーフNISMOが2020年モデルへとマイナーチェンジというかバージョンアップ。パワートレインのハードウェアやNISMO仕様オリジナルの外観はそのままに、シャシー系に大幅に手を入れております。

その内容をピックアップすると以下の通り。
  • バネレートアップ(フロント14%、リア25%)
  • ダンパー減衰力の変更
  • リアバンプラバーのウレタン化
  • ステアリングギア比変更(18.3→14.9)
  • VCM・TCSのリセッティング
最後のVCM(制御コンピュータ)、TCS(トラクションコントロール)の変更というのはピークパワーはそのままに過渡特性を変えて、よりレスポンス重視にしたということのよう。もともとモーターのレスポンスは鋭いわけですが、実際には乗りやすさを考えて抑えているというのが実情。本来の性能を引き出してあげたといったところでしょうか。それでも性能を解放するというほどではないはずで、このあたりがモーターの末恐ろしいところでもあります。



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BEVといえば航続距離を稼ぐために走行抵抗の小さいタイヤを選ぶというのが定石ですが、NISMO仕様が選んだのは225/45R18 95Yサイズのコンチネンタル ContiSportContact™ 5というなかなかにハイグリップなモデル。そんなわけで、多少航続距離は短くなりつつ(NISMOの一充電航続可能距離はJC08モード350km・WLTCモード281km、標準車はそれぞれ400km・322km)、走りを重視した仕様となっているのでした。

じつは航続可能距離というのはCEV補助金の基準となるスペックで、これによって補助金の額は標準車の42万円に対して、NISMOは32万円と減ってしまっているのですが、そもそもNISMOという高価なグレードを選べるユーザーにとっては気になるのかどうか。

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ちなみに、リーフNISMO専用のメーカーオプションとしてヒーター付きレカロシートが用意されておりますが、その価格は37万4000円。消費税を抜いた本体価格でいうと34万円で、金額的にCEV補助金でレカロシートがつくと思えば選んだほうがオトクに感じてしまうのでは? などという妄想を動画のほうでは喋っております。そのほかウレタン製バンプラバーに関する考察などもしておりますので、お時間のある時にお目通しいただけますと幸いです。

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精進します。

  




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