普通充電だけの設定なのはBEVに対する配慮。バッテリー冷却はエアコン冷媒を使用する


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先日、トヨタのプラグインハイブリッドSUV「RAV4 PHV」のカットモデルを見る機会があったので、じっくり拝見すると同時に、自動車コラムニストとしての職業的な興味、また一人のEVオーナーとして興味深いところもあったので、メーカーのエンジニア氏にもいくつか質問をしてきたのでした。

気になるQ&Aの内容をまずは書いてしまいましょう。

  • 質問1:バッテリーの冷却はどのようにしているか
  • 回答1:エアコン冷媒を利用している。バッテリーケースの下にパイプを這わしている
  • 質問2:普通充電しか設定していない理由は?
  • 回答2:プラグインハイブリッド車が公共の急速充電器を使うことでBEVオーナーに迷惑がかかるのを防ぐため
では、バッテリーの適温は? プリウスPHVは急速充電に対応しているが? という疑問も浮かびますが、もちろんそうした点についてさらに突っ込んで聞いてあります。








エアコン冷媒を利用すると聞くと、かなり高い冷却能力を持っているように思いますがバッテリーのターゲット温度というか適温はそれほど低いわけではなく、数値では公表できないそうですが、わかりやすくたとえると、バッテリーも「人肌」がちょうどいいのだとか。つまり35~36℃くらいということでありましょう。そしてRAV4 PHVはヒートポンプエアコンを採用しており、さらにコンプレッサーは電動なので、充電時のバッテリー温度上昇にもしっかりと対応できるのがポイントということでありました。

もう一つの普通充電だけの対応で、プラグインハイブリッドがBEVの命綱ともいえる急速充電器を使わないようにするというのは、初代プリウスPHVのときにも伺った話で、プラグインハイブリッド車の誇りを感じさせる主張ですが、ではなぜ故に2代目プリウスPHVには急速充電があって、RAV4 PHVには急速充電がないのか。

たしかにプリウスPHVは急速充電からの充電も可能ですが、トヨタとしてはそれよりも災害時などに急速充電ソケットから電源供給をする専用ユニットにつなぐことを考慮しているのだとか。たしかにプリウスPHVのようなクルマは、そうした「走る発電機」としての外部給電機能を期待されて市町村が公用車として採用している面もありますから、外部給電装置とつなぐための急速充電口は必須でありましょう。

ちなみに、いまは車両と給電装置の組み合わせはメーカーを問わず使えるようになっておりますから、たとえばトヨタ車とホンダの給電装置の組み合わせでも利用可能になっているとのことでした。



というわけでRAV4 PHVについては、そうした公共的な外部給電機能へのニーズはさほどないと判断して、結果的に普通充電だけの設定になったそう。急速充電を持たないことへの批判もありましょうが、BEVオーナーとしてはトヨタがRAV4 PHVに込めた見識を理解していただきたいと思うのでありますし、そうした高い見識をリスペクトするのでありました。

そうそう、今回RAV4 PHVのリアシートに座る機会もありましたが、足先をフロントシートの下にしっかりと入れることができるなど、床下にバッテリーを積んでいるというネガをまったく感じさせない見事なパッケージになっていたのも好印象であったことを、ご報告させていただきます。

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精進します。

  




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