メルセデス・ベンツの最新SUVモデル、「映画ドラえもん のび太の新恐竜」とタイアップキャンペーンを実施

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メルセデス・ベンツ日本(MBJ)が、ドラえもんの最新映画「のび太の新恐竜」とタイアップするとの発表あり。MBJの狙いとしては『映画の世界観を通じて、「新型GLA」および「GLB」の魅力を幅広い世代のお客様に訴求』ということで、メルセデスのラインナップとしてはエントリー価格帯のSUVとなる新型GLA&GLBの持つアウトドア性とドラえもん映画につきものの冒険感という世界観の共通性をうまくブランディングに利用しようというわけでしょう。

MBJはおそらく将来を考えてのことでしょうが、ここ数年ユーザー層の若返りに尽力しているので、ドラえもん映画とのタイアップも不思議ではありませんし、”幅広い世代のお客様へ訴求”というのもドラえもん映画の客層を考えると納得。ドラえもん映画とのタイアップだからといって子ども相手ということではなく、映画館まで子どもを連れてくる保護者も含めてターゲットになるということなのでしょう。






もっと深読みすると、そのように”家族で映画を見る”という行為はけっして安いレジャーではありません。4人家族を想定すると、たかだか2時間弱のために映画のチケットだけで数千円が飛んでいきますし、その前後に食事でもすれば1万円単位のお金が出ていってしまいます。

つまり、家族連れを想定した映画を見に来れる客層というのは、それなりに生活に余裕があるといえます。ですから、メルセデスがドラえもん映画とタイアップするというのは、ダイレクトにユーザー層(≒子連れの保護者層)にリーチできるというわけ。もちろん、子どもたちにメルセデス・ベンツという名前を憶えてもらうという将来の種まきという側面もあるでしょうし、それも有効に機能するでしょうが。

いずれにしても、ドラえもん映画とタイアップするというターゲティングの妙は感心させられるばかり。ドラえもん映画とのタイアップ自体はMBJ独自の施策だと思いますが、ユーザーの高齢化によってメルセデスというブランドの価値が下がらないよう、むしろ拡大していく明るい未来にむけて、ラインナップの構成はもちろんブランディングの面でも考慮しているのはメルセデス全体の意思だと思うといやはやさすがであります、ハイ。

その一方で、メルセデス本体関係でいうとエヌビディアと共同で自動運転アーキテクチャの開発を発表していたり、メルセデスAMGがF1フィードバックの電気式ターボチャージャーのプロトタイプを発表していたりと、テクノロジーでもブランド価値を高めるべきアピールしているのも、やはりさすがなポイントで、自動車の大変革においても盤石の体制といえるとも感じるのでありました、エエ。








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精進します。

  




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