「e-POWER」のアピールポイントがブレていないのは理解しつつ、RAV4 PHVが出た直後に『ついにSUVも電気で走る時代へ。』というキャッチコピーに苦笑

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ついに日産からブランニューの小型SUV「キックス」が正式公開。発売は2020年6月30日と発表されております。実質的にモノグレードといえるキックスの駆動方式はFWDのみで、メーカー希望小売価格は2,759,900円から2.869,900円。

日産のコアテクノロジーになりつつある「プロパイロット」はじめADAS機能においてリードしている面はありますが、直接的なライバルになるホンダ・ヴェゼルでいうと同価格帯なのはハイブリッドRS(2,862,037円)と思うと、ちょっと価格競争力的には厳しいというのが第一印象だったりして。

まあ、それよりも苦笑してしまったのが公式ホームページに掲げられているキャッチコピー。このエントリでもトップに貼らせていただきましたが、「ついにSUVも電気で走る時代へ。」となっているのでした。








今回、日産キックスのパワートレインはエンジンは発電専用に用いて、モーターでタイヤを駆動する「e-POWER」ですし、技術的にはシリーズハイブリッドといえるe-POWERを日産は「電気自動車の新しいカタチ」としてアピールしてきているので、キックスのキャッチコピーを見てもブレてないなあとしか言いようがないのですが。

それにしても、6月8日に”電気を入れて走るSUV”であるRAV4 PHVがトヨタから発売されていることを思うと、また誤解を招きそうなキャッチコピーであり、テクノロジーに対する軽視が感じられるのは、正直いって印象としてはマイナスなのは否めないところであります、ハイ。



当然ながら価格帯を考えるとRAV4 PHVと被りませんが、メーカーやメディアがプラグインハイブリッドをアピールしているタイミングで「電気で走る」というキャッチコピーを使うのは、ブランディングのフリーライド感もあるのでした。そこまで意図しているとは思いたくはありませんけれど…。


なお以前のエントリでタイ仕様のスペックを用いてライバル比較表をつくったこともありましたが、日本仕様が正式発表されたということで以下のように修正しましたので、ご確認ください。


日産キックス(日本仕様)ホンダ ヴェゼル ハイブリッドマツダCX-3 ディーゼルトヨタ・ヤリスクロスハイブリッド(プロト)
全長(mm)
4290433042754180
全幅(mm)1760177017651765
全高(mm)1610160515501560
ホイールベース(mm)2615261025702560
タイヤサイズ205/55-17215/55-17215/50-18未公表
最高出力(kW)951128585
最大トルク(Nm)260未公表270未公表
※ヴェゼルとヤリスクロスの最高出力はエンジンとモーターを合わせたシステム出力

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精進します。

  




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