マツダのルーツは「R360クーペ」。そしてデザインの基本もクーペスタイルにある


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マツダが100周年特別記念車を全登録車ラインナップに設定しているそうですが、そのモチーフとなったのは同社として初めての乗用車である「R360クーペ」というのを聞いて、思い出したのがこのクルマ。そうオートザムAZ-1であります。

なぜ思い出したのかといえば、R360クーペがマツダ初の軽乗用車であるとすれば、マツダとしてオリジナル設計の最後の軽乗用車がAZ-1だから。マツダ独自の軽自動車は「R360クーペ」に始まり「AZ-1」で終わったといえるのです。そう捉えるとマツダのクルマづくりのスタンスはユニーク極まりないと思えてきます。





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実際、100周年特別記念車においてR360クーペをモチーフにした理由を『戦後初めてクーペと名乗ったモデルだから」であり、また「マツダのデザインはクーペを基本としている」からといった要旨の説明もマツダはしています。実際にはクーペと呼べる車種を市販はしていないマツダですが、過去のデザインコンセプトが示すように、クーペならではの美しさをそれぞれのカテゴリーにおいて落とし込んでいるというわけです。

いわれてみると、マツダ初の軽乗用車であるR360クーペのエッセンスは、その2年後に生まれたファミリーカーのキャロルにも感じることができるような気も……。こちらの記事で、両車の姿を見比べることができますので、ぜひクリックしてみてださい。



そして、R360クーペに始まりAZ-1に終わったマツダ・オリジナル軽乗用車の歴史を振り返りつつ、個人的なAZ-1への思いを語っているのが、こちらの動画。少々長くなっていますが、ご覧いただければ幸いです。時間がないという方向けに、動画リンクの下に字幕を転載してありますので、そちらもお楽しみください。



以下、動画の字幕転載です。
ども!
自動車コラムニスト山本晋也です
普段はWEBで自動車に関するコラムなんかを
書かせていただいております
このyoutubeの方ではコラムで書けなかったこととか
コラムで書く前に速報的にお伝えしたいこと
をお話ししてますのでよろしかったら
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さて本日のテーマは マツダの100周年記念モデル
特別仕様車についてちょっとお話ししたいと思います
マツダが2020年の1月に創立100周年を迎えて
100周年記念車っていうことでもうほぼ全ラインナップ
に100周年記念した特別仕様車っていうの
を用意してますよという発表がございました
そのモチーフに使ってるのがマツダの原点
R360クーペっていうのを使ってます
という発表がありました
R360クーペっていうのがマツダの初の乗用車ということで
今回のモチーフのテーマにしてますよということなんですけども
そういえばマツダって軽自動車で乗用車に参入したんだ
その前トラックメーカーの
3輪トラックなんですけど
商用車のメーカーで
乗用車に参入した最初が軽だったなと思い出して
マツダだけじゃなくてホンダも最初の4輪車って
T360っていう軽トラなんですよね
スバルも皆さんご存知の通り
スバル360っていう軽自動車
最初に乗用車と言うか四輪に参入してて
スズキダイハツもそうなんですけど
日本にあるメーカーの半分ぐらいは
軽自動車で始めたのかな
いすゞとか日野は今商用車メーカーですけど
乗用車やっていたこともあるけれども
あの辺は軽自動車は作ってない
トヨタも日産も軽で始めたわけではないし
その歴史の中で日産は今軽自動車売ってますけど
実際軽自動車作ったこと自体日産の工場で作ったっていう
のは多分ハイパーミニていう昔電気自動車作ったのは一回きりで
トヨタもダイハツのOEMで軽自動車売ってるけども
トヨタのlineで軽自動車を作ったっていうことは
あったかな
なんか電気自動車で一回作ったような気がします
やっぱりトヨタもね本当にあの
そういう実験的な車であって
量産
ハイパーミニは一応量産したんだけど
軽自動車作ってないって言っていいと思うので
だからマツダSUBARUホンダっていうのは
軽自動車がルーツである
そういうイメージは
ホンダは軽自動車で支えてますけど国内は
軽自動車がルーツにあるメーカーで
そう意外にその360CC時代
あの時代の軽自動車の規格っていうのは
自動車メーカーをいくつか生んだ
とても大事な規格だったんだなぁ
と改めて思いますし
360の頃って4ストエンジンがあったり
例えばさっき言ったマツダのR360クーペって
車はV型2気筒4サイクルだったかな
スバル360は2スト2気筒の並列2気筒
ホンダのT360ってのは4気筒エンジン
DOHCのエンジン積んでますけどまぁ
その後売ったN360っていう方は
FFの4ストの直列2気筒
並列2気筒エンジンでしたね
いろんなエンジンもあって
駆動方式も色々あって
鈴木何かススライトとか
FRだったと思いますし
R360クーペとかスバル360
なんてのはリアエンジン
リア駆動RRですよね
あとは何があったから
三菱も軽作ってましたね当時ね
今でも作ってるけど
そうだからね
360の軽の規格がなかったら
おそらくマツダって四輪乗用車に参入して
なかったような気もするんですよ
あのままトラックメーカーで
進んでたような気もするんで
あの360の規格ってのは
結構大事だったんじゃないかな
日本の自動車会社を生み出したと言うか
日本がこれだけ自動車大国というか
一つの国の中にこんな自動車メーカーいっぱいあるの
実はね意外にないですよね
いまだに独立してるしねほとんど
まだまだ独立した企業として
今日本で単独で上場してる
その資本提携とかアライアンスとかってのあるけども
単独上場してるメーカーでいうと
トヨタ日産三菱があってホンダスバルマツダスズキいすゞ8社
それだけ多様性のある企業が生き残ってる
その元々はその360って規格を利用して
各社が乗用車に参入したっていうのがあって
それによって今に繋がってると思うと
当然そのタイミングでね
ここで乗用車に参入しないと
乗用車メーカーとして今後認めないぞっていう
政府の方針っていうかあの役所の方針があって
実際問題としては乗用車いついつまでに作んないと
乗用車メーカーとして今後認可することないですよ
みたいな条件付けたから
みんな慌てて作ったってのもあるのかもしれないけれども
何しても360の時の軽自動車のがいくつかの
自動車メーカーのルーツになってて
乗用車メーカーがこれだけ日本にある
状況を生み出した理由ってのは
1960年代にあったんだなと思うとは思いもひとしお
と言うかねあそうだなと思うし
当然マツダが今回R360クーペを自分のとこのヘリテージの
重要なヘリテージとしてピックアップしてきたっていうのも
なるほどと
日本のモータリゼーション全体としてみても
なるほどとというような
印象を受けました
はい
ほんとはね
マツダでヘリテージって言ったら
コスモスポーツとか後は91年のルマン
チャージマツダとかね
チャージマツダのカラーで
特別仕様車を売るってわけには
行かないから
難しいし
コスモスポーツもただの白い車だから
特徴がいまいちないんで
そういう意味でもR360
選んだっていうのは特徴的な外観だった
りっていう部分はあると
思うんですけど
あとマツダの100年マツダが大きく成長した所っていう
考えるとね本当に言うと赤いファミリアとかね思いますけどね
FFになった最初のファミリアとか結構印象深かったりしますけど
でも原点たらR360クーペなんだろうな
という風に納得はしますし
本当言ったみたいに
マツダだけじゃなくて
スバルもホンダも
その時代に乗用車メーカーとして礎を作って
それが今に至ってると
軽自動車で始まってるけどいま軽自動車作って
なかったりするわけですよね
スバルとかマツダとかって
ただ軽自動車があったから
実は今があるんだよっていうのは
その覚えておかないといけない
歴史なのかなと思います
そうホンダとかスズキは
まだ作ってるから
全然いいんですけど
マツダとスバルはね
もう自社でオリジナルの軽自動車
作んなくなっちゃって久しいので
両方乗ったことあります
けどねそれぞれね
マツダの軽自動車でも
最後に作ったオリジナルって
AZ-1でしょ
キャロルっていうの作ってたけど
言っちゃうとアルトのガワ変え
あれねプラットフォームは完全にアルトで
サイドパネルとか違ったけども
あのAZ-1は完全オリジナルの設計のモノコックだったので
スケルトンモノコックって言って
アウターは応力受けないタイプ
半分フレーム
モノコック構造のパイプフレームっていう感じなんですよ
あれ面白いんですよプレスを組み合わせて
フレームボディみたいの作ったみたいな
すごく面白い構造なんですけど
あれがたぶんマツダが最後に作った
オリジナルで作った軽自動車じゃないかな
サスペンションとかエンジンとかね
スズキのパーツ使ってたんで
でもモノコックを自社で作ればね
完全にそれは自社の商品だから
AZ-1が最後の軽自動車じゃないかな
R360で始まってAZ-1で終わるっていう
マツダオリジナルの軽自動車って
すごいメーカーだなて思いますよ
おかしいっていうか変ですよね
やっぱりマツダて
その本流で言うとセダンとかではなくて
一味違う車を作るメーカーなんだなあ
とうそういう意味でもやっぱR360
ヘリテージの原点だっていわれると
そうだよねって思います

200周年記念の車があるのかどうか
わかんないけど
あと100年後自家用車持つって時代
じゃないと思うからあれだけど
個人的にはAZ-1ヘリテージの何かを
作って欲しいなって思うことはあります
そう
なんかマツダコレクションとかって言って
100周年記念してマツダが実車から
全部スキャンしたなんかこうミニカー
スケールモデル設定するらしくて全部
で40車種ぐらいだすっていう話なんですけど
そこにAZ-1が含まれてるかどうか
確認してないんですけど
AZ-1は含んどいてほしいよなーと
思うしAZ-1だったら
1万3千円くらいだったら買っちゃおうかな
って思います
あの車は僕にとってはドライビングのルーツ的な車なので
AZ-1でいろんなことを覚えました
そうですね
マツダの車で運転覚えたって言うと
ロードスターで運転を覚えたって人多いんですけど
AZ-1は仕事もあって色々長い距離
乗らせてもらったんですけども
あれは何ですかね
集中力がすごいいる車で
運転に対する集中力っていうの
覚えさせてもらいました
本当にフロントが接地しない
感じっていうのも
法定速度で走ってて接地しない感じって
すごかったですね
フロントがスーッて浮く感じで
ステアリングの重さがなくなるんですよ
あれ浮いてんじゃないかな
あれ少し浮いてんじゃないかなって
すごいシビアなロックtoロック2.2ぐらいの
すぐシビアなステアリングなのに
ちょっと動かしても車が反応しないですよ
あれこれ今もしかして浮いてるね
みたいな
巡行っていうか加速時ですけどね
起きるのはね
でもそんな勉強もさせていただいた
すごく運転が難しい車でした
だいぶ変な癖ついた
気はしますAZ-1のおかげで
そんな感じで
マツダの100周年って話で
色々思うことはあったので
お話しさせていただきました
本日もご視聴ありがとうございます
チャンネル登録よろしくお願いいたします
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精進します。

  




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