ティザーサイトではe-POWERというパワートレインの情報しかないブランニューSUV。先行発売しているタイ仕様のスペックをライバルと並べて比べてみる

新型コロナウイルス(COVID-19)により緊急事態宣言が解除され、世の中は一気に動き出したようです。COVID-19の特性を考えると、完全に制圧したわけでもなく、特効薬も開発されていない段階で、急激に社会活動が元に戻ろうとするのはけっしてウェルカムではなく、まだまだ配慮すべき点は多々あるはずとも思いますが、トヨタをはじめ自動車メーカー各社が連日のように特別仕様車や商品改良のニュースリリースを発表しているのは、少しでもはやく経済を回すぞ! という強い意志を感じる部分があるのも事実。そして、日産は2020年6月5日に、間もなく日本国内でローンチされる新型SUV「KICKS(キックス)」のティザーサイトをオープンしております。
そのティザーサイトでは、前後燈火類やフロントのクローズアップなどディテールを見せるばかりで全体像は隠した状態ですが、それでもe-POWERと日産が呼ぶシリーズハイブリッドを搭載していることは、トップ画像において明らかにしているのでした。もっとも、キックスについては、すでにタイで生産が始まり、市販も進んでいるので本来であれば隠す必要もないとは思う部分もあるのですが…。

そんなキックスと、ライバルになるであろう国産モデルのBセグメントSUV各車の主なスペックを並べてみたのが、こちらの一覧表。ヤリスクロスは2020年秋発売予定なので、スペックは現時点で判明している範囲であります。なお、スマートフォンで表の一部が隠れてしまっている場合は、画面を横にしていただくと確認できることもありますので、お試しください。
※ヴェゼルとヤリスクロスの最高出力はエンジンとモーターを合わせたシステム出力
それにしても、こうやって見るとキックスのスペック自体は、既存のモデルであるヴェゼルやCX-3と同等で、とくにパワートレインについては微妙に見劣りするような気がするのはブランニューモデルとしては不安要素。ただし、キックスが1.2リッターハイブリッドなのに対して、ヴェゼルは1.5リッターハイブリッド、CX-8は1.8リッターディーゼルでありますから、ダウンサイジングしながら同等レベルのパフォーマンスを得ていると評価すべきなのかもしれないと思ってみたり。
なお、スペック比較で地味に注目しておきたいのは、ホイールベースの違い。微妙な差ですがこの4台の中ではキックスのホイールベースはもっとも長く、それはキャビンの広さ、後席居住性の良さにつながってくる要素でありますから、そうしたパッケージングでの優位性もアピールポイントになるかもしれません。
価格や燃費は、キックスとヤリスクロスについては未公開で、周辺情報などから想像するしかないのですが、おそらく燃費性能についてはヤリスクロスが圧勝するでしょう。そうなるとキックスは、ヤリスクロスが発売となる秋までに、どれだけe-POWERを軸にブランディングできて、新車名の認知度を上げ、ブランドとしてのアドバンテージを築いておけるかが勝負。それは数年レベルでの商品性に影響すると考えられますから、まさしくスタートダッシュでの様々なプロモーションには注目といえそうですが、さて?



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精進します。



新型コロナウイルス(COVID-19)により緊急事態宣言が解除され、世の中は一気に動き出したようです。COVID-19の特性を考えると、完全に制圧したわけでもなく、特効薬も開発されていない段階で、急激に社会活動が元に戻ろうとするのはけっしてウェルカムではなく、まだまだ配慮すべき点は多々あるはずとも思いますが、トヨタをはじめ自動車メーカー各社が連日のように特別仕様車や商品改良のニュースリリースを発表しているのは、少しでもはやく経済を回すぞ! という強い意志を感じる部分があるのも事実。そして、日産は2020年6月5日に、間もなく日本国内でローンチされる新型SUV「KICKS(キックス)」のティザーサイトをオープンしております。
日産自動車株式会社@NissanJP
KICKS e-POWER COMING SOON
2020/06/05 10:42:22
#日産キックスePOWER
https://t.co/mdlCeYlL6t https://t.co/YfUJ76qcww
そのティザーサイトでは、前後燈火類やフロントのクローズアップなどディテールを見せるばかりで全体像は隠した状態ですが、それでもe-POWERと日産が呼ぶシリーズハイブリッドを搭載していることは、トップ画像において明らかにしているのでした。もっとも、キックスについては、すでにタイで生産が始まり、市販も進んでいるので本来であれば隠す必要もないとは思う部分もあるのですが…。

そんなキックスと、ライバルになるであろう国産モデルのBセグメントSUV各車の主なスペックを並べてみたのが、こちらの一覧表。ヤリスクロスは2020年秋発売予定なので、スペックは現時点で判明している範囲であります。なお、スマートフォンで表の一部が隠れてしまっている場合は、画面を横にしていただくと確認できることもありますので、お試しください。
日産キックス(タイ仕様) | ホンダ ヴェゼル ハイブリッド | マツダCX-3 ディーゼル | トヨタ・ヤリスクロスハイブリッド | |
---|---|---|---|---|
全長(mm) | 4290 | 4330 | 4275 | 4180 |
全幅(mm) | 1760 | 1770 | 1765 | 1765 |
全高(mm) | 1615 | 1605 | 1550 | 1560 |
ホイールベース(mm) | 2615 | 2610 | 2570 | 2560 |
タイヤサイズ | 205/55-17 | 215/55-17 | 215/50-18 | 未公表 |
最高出力(kW) | 95 | 112 | 85 | 85 |
最大トルク(Nm) | 260 | 未公表 | 270 | 未公表 |
それにしても、こうやって見るとキックスのスペック自体は、既存のモデルであるヴェゼルやCX-3と同等で、とくにパワートレインについては微妙に見劣りするような気がするのはブランニューモデルとしては不安要素。ただし、キックスが1.2リッターハイブリッドなのに対して、ヴェゼルは1.5リッターハイブリッド、CX-8は1.8リッターディーゼルでありますから、ダウンサイジングしながら同等レベルのパフォーマンスを得ていると評価すべきなのかもしれないと思ってみたり。
なお、スペック比較で地味に注目しておきたいのは、ホイールベースの違い。微妙な差ですがこの4台の中ではキックスのホイールベースはもっとも長く、それはキャビンの広さ、後席居住性の良さにつながってくる要素でありますから、そうしたパッケージングでの優位性もアピールポイントになるかもしれません。
価格や燃費は、キックスとヤリスクロスについては未公開で、周辺情報などから想像するしかないのですが、おそらく燃費性能についてはヤリスクロスが圧勝するでしょう。そうなるとキックスは、ヤリスクロスが発売となる秋までに、どれだけe-POWERを軸にブランディングできて、新車名の認知度を上げ、ブランドとしてのアドバンテージを築いておけるかが勝負。それは数年レベルでの商品性に影響すると考えられますから、まさしくスタートダッシュでの様々なプロモーションには注目といえそうですが、さて?



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精進します。



