電動化・燃料電池の領域では協力してきたという流れ、GMが外販するという宣言にはホンダ含みだった?

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コチラの画像、3月初めにGM(ゼネラルモーターズ)が発表したEVプラットフォーム。スポーツカーからSUVまで、FWD・RWD・AWDとマルチに使えるプラットフォームということで注目していたのですが、それ以上に気になっていたのは「アルティウム」なる新型バッテリーを外販するという発表でした。どの自動車メーカーがGMからバッテリーを調達するんだろう? と、いくつか関係深いメイクスの名前が浮かんでいたのですが、そのうちにひとつ、ホンダがバッテリーのみならずEVプラットフォームも利用するという発表あり。ホンダといえば他社とのアライアンスに距離を置いているメーカーというイメージがあるので、GMのプラットフォームを使い、GMの工場で”ホンダ車”を生産するという判断には驚きがあるかもしれませんが、ここ数年の流れを知っている人にとっては、さほど驚きはないかもしれません。



こちらはGMが公表しているホンダとGMのリレーションシップに関する年表ですが、燃料電池領域からはじまり電動化においてかなり深い関係を築いてきたのがわかります。つまり、GMがEVプラットフォームやアルティウムバッテリーの外販を匂わせた段階で、ホンダの名前が浮かんでいた業界関係者は少なくなかったことでしょう。

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ホンダの規模で、二輪・四輪・航空機・船外機・汎用機とカバーしているのは、大変革期においては負担も大きいでしょうから(逆に、水平展開によるメリットもあるかもしれませんが)、GMとのリレーションシップを深めていくというのはウェルカムといえる話でしょう。生粋のホンダファンは嘆いてしまうかもしれませんけれど(汗)

ちなみに、2019年のグローバル販売でいうとGMが770万台、ホンダが520万台規模なので、もし本格的にアライアンスを組んだら、現在のトップであるフォルクスワーゲン・グループ(約1100万台)を超えるわけで、ホンダとGMの2社が関係を深めていくのは他社からすると驚異かもしれません。もっとも、ものづくりや自動車マーケットも変革していて、スケールメリットを云々する時代ではなくなっているという話もありますが……。





ホンダとGMのリレーションシップについての記事をcarview!にて公開準備中。公開され次第、こちらのエントリにもリンクを貼る予定です。

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精進します。

  




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