トヨタがNTTの普通株式80,775,400株(約2.07%、総額約2,000億円)を取得
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KDDIの大株主であるトヨタがNTTと業務資本提携! 2020年3月24日の発表は、ある意味で衝撃的でした。とはいえ、通信というのは携帯回線による無線だけではなく、有線の電話回線がなくては成り立たないわけで、その点においては日本国内のインフラを支えているのは間違いなくNTTであり、そこと”つながる”ことはトヨタの戦略において欠かせないのありましょう。だからこそ、2000億円規模の資本提携に踏み切ったというわけです。

トヨタが富士裾野に作るスマートシティ「Woven City(ウーブン・シティ)」で目指している世界を予想すると、AIによって人の生活を全面的にサポートするといった世界であり、ビジネスとしてみると自社AIによってユーザーを囲い込むといったモデルが想像できるのですが、そうした世界における強力な通信インフラのパートナーとしてNTTと手を結ぶという選択をしたと理解してよさそう。







それにしてもトヨタといえば、前述したようにKDDIの大株主であり、クルマのコネクテッド化についてはグローバルに提携している仲。


さらに、CASE時代のクルマ社会において大きく注目を集めているMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)部門ではSoftbankとも提携しております。


今回、業務資本提携が発表されたパートナーはNTTドコモではなくNTT本体ですが、これにて通信大手3社とつながったわけです。先ほどAIビジネスは囲い込みモデルと予想しましたが、トヨタの戦略としてはネットワーク会社とは積極的に提携していく姿勢という全方位戦略といえそう。もっとも、こうしたアプローチができるのもナンバーワン企業のトヨタだからこそ選べる戦略なのかもしれませんが、さて?

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精進します。

  




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