日産とも、三菱とも異なる2モーター+ギアボックスで構成されるユニット。これはこれで興味深いもののアライアンス内における電動ユニットの開発リソースがバラバラに機能している?
ルノー・キャプチャーやメガーヌに採用されている「E-TECH plug-in」なるシステムがあるようです。
ワンペダルドライブも可能というのがこのシステムの特徴で、そのあたりは日産の知見が入っているのかな? と思ったりするわけです。
注目はパワートレインの構造が解説される47秒あたりからの映像。 1.6リッターエンジン、大小2つの水冷モーター、そして150ものパテントを持つという「マルチモードクラッチレスギアボックス」のレイアウトがアニメーションで直感的に表現されているのでした。
「マルチモードクラッチレスギアボックス」をパッと見ての第一印象は、3軸DCTのギアセットを利用したのかな? というもの。エンジンと第1モーターはメインシャフトに直結していて、それぞれがトルクをギアボックスに入力、第2モーターでカウンターシャフトの回転を同期させてギアチェンジを行なうといった仕組みを想像してしまうのでした。エンジンとモーターをそれぞれ単独で動かすこともできるでしょうし、出力をミックスすることもシームレスに行なえそうというのも最初の感想。
いずれにしても、非常に凝った構造のギアボックスではあります。一方で、エンジンでモーターを回し、もう一つのモーターで駆動するといった「シリーズ・モード」での作動イメージは浮かびづらのでした。停止状態でエンジンが第1モーターを回してバッテリーを充電したり、外部に電力供給をしたりといった作動モードはイメージできるのですが、走行中にバッテリー充電量が不足したときはどうするんだろう? と思うわけです。エンジンで第2モーターを回して発電したとしても、十分な電力が得られるとは思えませんので。もっとも、これだけ立派なギアボックスがあればバッテリーが空になったとしてもエンジン単体で低速から高速まで十分な走行性能を有しているということなのかもしれません。
ルノー・日産・三菱アライアンスはそれぞれ電気駆動の経験豊富で自動車業界の変革に対して強みを持っていると思うのですが、このルノーのシステムは日産のe-POWERとも、三菱のプラグインハイブリッドとも異なる構造。各社に知見があるからこそ独自システムの開発にはしってしまうのかもしれませんし、アライアンス内でライバルとして切磋琢磨するのも悪いとはいいませんが、もっと強いリーダーシップによって開発リソースを集中させることが、よりアライアンス効果を高めると思ってしまうのでありますが、さて?
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精進します。


ルノー・キャプチャーやメガーヌに採用されている「E-TECH plug-in」なるシステムがあるようです。
ワンペダルドライブも可能というのがこのシステムの特徴で、そのあたりは日産の知見が入っているのかな? と思ったりするわけです。
クリッカー編集部@clicccar
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2020/02/04 14:07:04
注目はパワートレインの構造が解説される47秒あたりからの映像。 1.6リッターエンジン、大小2つの水冷モーター、そして150ものパテントを持つという「マルチモードクラッチレスギアボックス」のレイアウトがアニメーションで直感的に表現されているのでした。
「マルチモードクラッチレスギアボックス」をパッと見ての第一印象は、3軸DCTのギアセットを利用したのかな? というもの。エンジンと第1モーターはメインシャフトに直結していて、それぞれがトルクをギアボックスに入力、第2モーターでカウンターシャフトの回転を同期させてギアチェンジを行なうといった仕組みを想像してしまうのでした。エンジンとモーターをそれぞれ単独で動かすこともできるでしょうし、出力をミックスすることもシームレスに行なえそうというのも最初の感想。
いずれにしても、非常に凝った構造のギアボックスではあります。一方で、エンジンでモーターを回し、もう一つのモーターで駆動するといった「シリーズ・モード」での作動イメージは浮かびづらのでした。停止状態でエンジンが第1モーターを回してバッテリーを充電したり、外部に電力供給をしたりといった作動モードはイメージできるのですが、走行中にバッテリー充電量が不足したときはどうするんだろう? と思うわけです。エンジンで第2モーターを回して発電したとしても、十分な電力が得られるとは思えませんので。もっとも、これだけ立派なギアボックスがあればバッテリーが空になったとしてもエンジン単体で低速から高速まで十分な走行性能を有しているということなのかもしれません。
ルノー・日産・三菱アライアンスはそれぞれ電気駆動の経験豊富で自動車業界の変革に対して強みを持っていると思うのですが、このルノーのシステムは日産のe-POWERとも、三菱のプラグインハイブリッドとも異なる構造。各社に知見があるからこそ独自システムの開発にはしってしまうのかもしれませんし、アライアンス内でライバルとして切磋琢磨するのも悪いとはいいませんが、もっと強いリーダーシップによって開発リソースを集中させることが、よりアライアンス効果を高めると思ってしまうのでありますが、さて?
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精進します。











