中古なら100万円程度から見つけることができる電動オートバイ。モーター駆動だからリバース機能も標準装備


モビリティ電動化のトレンドは二輪にも波及しているわけで、2020年代には各社から電動バイクが出そろってくる予感もあったりする今日この頃ですが、そんな流れを先取りしているのがBMW。日本でいうとビグスク(ビッグスクーター)、欧州的にはマキシスクーターというジャンルとなるCシリーズの電動パワートレイン仕様となる「C EVOLUTION」を発売済。本国での発表は2016年、日本でもリリースされて数年経っていることもあって、すでに中古車両も見当たるほど。電動車両というとリセールバリューに厳しい印象もあって、すなわち中古価格は手頃になりがちな印象もありますから、それも気になる理由のひとつであります(汗)

なにしろ、新車でのメーカー希望小売価格は159万円。諸費用を含めると乗り出し170万円近くなるわけで、航続可能距離が定地走行で160kmというスペックを聞くと割高な感じは否めませんから。



ちなみに、モーターは水冷式で最高出力は35kW(定格出力19kW)、最大トルクは72Nmと発表されております。二輪の電動車両では定格出力がカテゴリー分けの基準となりますから、定格19kWということは、いわゆる250cc以下のクラスに分類されるモデルとなるのでした。バッテリー総電力量については日本のサイトでは未公表のよう。



新車発表時のリリース(本国)を見ると、バッテリー容量は94Ahとなっていて、日本のサイトでは公称電圧133Vとなっておりますから、いわゆる電力量でいうと12.5kWhくらいのバッテリーを積んでいるという計算になります。これだけのリチウムイオン電池を積んでいるならば車両価格がバッテリー代より安いんじゃ? と思うほどですが、さて?

それはさておき、中古車価格がどうなっているのか検索してみると、航続距離が短めの電動車両ということもあって、オドメーターはさほど進んでいない個体が多い模様。安ければ車両本体で100万円を切ったタマもみつかりますが、全体としてはまだまだタマ数が少ない状況で、選べるというよりは一期一会なイメージのモデル。具体的に検討するにはタマ不足というのが現実でしょうか。

ボディサイズはマキシスクーターらしい全長2190mm、車両重量は275kgとヘビー級。ちなみに、タイヤは前後15インチを履いております。この重量値を見ると、パーキングでの取り回しに不安も覚えますが、電動駆動ということはモーターを逆回転させるだけでリバースが可能なわけで、当然ながらリバース機能も備えているので、安心というわけです。

個人的にはマイカーとして日産リーフに乗っていることもあってマイホームの駐車場には普通充電器をつなげるコンセントを用意しておりますから、電動バイクを運用する上でのハードルはほとんどない状態(この巨体を置くスペースを確保するのは大変かもしれませんが)。購入する予算をひねり出すハードルは高いので、リーズナブルな期間限定リースなどあれば電動バイクのある生活を体験してみたいと思うところであります、エエ。

ところで、上に貼ったBMWの公式動画では電動バイクのことを「カロリーのないチョコレートのよう」と表現しておりますが、言い得て妙。すくなくとも四輪のEV経験でいえば、加速感に対して振動やノイズが少なく、おいしいところだけを味わえるパワートレインでありますから。もっとも、航続距離と最高速という面でのウィークポイントはあるわけですが……。

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精進します。
  




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