N-WGNのEPB不具合は、モーターとスプリングの二か所に原因があった
9月から生産が止まっていたホンダN-WGN。その理由はEPBにエラーが出て、パーキングブレーキが作動しないことがあるという不具合にあったわけですが、ようやく解決策に目処が立った模様。というわけで、EPBに関するリコールが届出されております。生産と止めていた関係もあってリコール対象は1万台足らずでありました。
今回のリコール内容を見ると、EPB不具合の原因となったのは二か所。ひとつはEPBを動かすモーターで、製造上での甘さがあって断線したと検知してしまうことでエラーが出てしまうというもの。

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もうひとつはドラムブレーキ内のブレーキシューを動かすスプリングの不適切な設計。これにより、やはりモーターに大きな負荷がかかりエラーが出てしまうことで、EPBが作動しなくなるというものでありました。
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いずれも生産時の検品の仕方や精度の取り方やによって起きてしまったと考えられるのでありますが、結果的に二か所となると原因解明まで時間がかかったのも納得。いずれにしても、これで改善策が見つかったということでN-WGNの生産も再開されることでありましょう。リコール届出の内容を見ているとトラブルを見つけるための検知プログラムが繊細すぎたという印象も受けるわけで、電子パーツが増えていく時代の難しさをあらためて感じる次第であります。


今回の件について、リコール届出の判断が遅いという意見もあるでしょうが、原因解明して対策が用意できるまではリコールを届出するのは難しい面もありますし、そもそも原因解明できなければリコール対象になるのかどうかもはっきりしないわけで、そのあたりは致し方なしと思うわけです。少なくともパーキングブレーキが作動しないのであれば急に事故になることは考えづらいわけですから。逆に、走行中にEPBが作動するような不具合があったとしたら、それは危険極まりないのでリコール届出の前に使用停止を求めるべきだとは思いますけれど……。
 
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精進します。
  




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