クーペSUVかつBEVの「マッハE」を追加したフォード・マスタング。その足元で気になるのがブレンボの薄型キャリパー
21_FRD_MCH_48108

登場時から賛否両論となっているマスタング・マッハE。マスタングのバリエーションでありながら4ドアのSUVフォルムであり、またエンジンを積まない純粋な電気自動車(BEV)であるという2点においてマスタングという名前が持つ価値観を大きく揺さぶる一台であります。フロントグリルを排した顔つきや、フロントフードの下にトランクを設けている点、さらにキャビンでは15.5インチの大型ディスプレイで多くの操作を行なうといったデザインは、間違いなくテスラを意識したもので、ネームバリューという付加価値を持つBEVといったところでしょうか。

そんなマスタング・マッハEのニュースリリースに目を通していて気になったのが次の一文(日本語はGoogle翻訳を通したもの)

In addition to blistering acceleration, Mustang Mach-E will be available with Brembo’s all-new performance Flexira aluminum calipers, which maintain the functionality of a fixed caliper while being designed with the dimensions of a floating caliper. 

Mustang Mach-Eは、加速することに加えて、Bremboのまったく新しいパフォーマンスのFlexiraアルミ製キャリパーで使用できます。これは、固定キャリパーの機能を維持しながら、フローティングキャリパーの寸法で設計されています。 

そして、『Flexira™』ブレーキキャリパーを解説するブレンボのページがこちら。このページを見る限り、主にコンパクトカー向けの対向キャリパーという位置づけのようであります。

かなりのバッテリーを積んでいるマスタング・マッハEはけっして軽量とはいえないはずで、いくらブレンボの対向キャリパーといえども、そもそもコンパクトカー向けのサイズでは容量不足のような気もしますが、そこは大出力のモーターと大きなバッテリーにより強力な回生ブレーキ性能を持っているでしょうから、問題ないということなのでしょうか。日本市場についてはまったく関係のないクルマなので触れることもないモデルですし、ブレーキのことを気にしても仕方がないのではありますが、それでも気になった次第であります、ハイ。

All-Electric Mustang Mach-E 006

All-Electric Mustang Mach-E 003

ところで、マスタング・マッハEのスタイリングは、たしかにSUVスタイルですが、テールランプの意匠やテールゲートの角度感は「マスタングぽいなぁ」と思わせるもの。BEVがどのようにアメリカ市場に受け入れられるかの試験紙として、その販売動向などはウォッチしていくべきだとも思うわけですが、さて?


-----------------
精進します。
  




人気ブログランキング