「2020年 国産&輸入SUVのすべて」で触れた最新モデルの”キラリと光る”ポイントとは
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メルセデス・ベンツGLC
先日来、メルセデスのシフト操作系対話型インターフェース「MBUX」についてのエントリをあげていたのは、最新のGLC220d 4MATICに触れる機会があったからなのですが、それは「2020年 国産&輸入SUVのすべて(発行:三栄)」という本で使い勝手に関する原稿を書くためでありました。

40台を超える最新SUVを網羅したバイヤーズガイドでは、都合10台ほどの写真解説をしているのですが、じつは「うれしい装備」のセレクトも書き手の役割で、それぞれのクルマが持つ独自の価値を見つけるという作業は、プレッシャーも感じながらそれなりに楽しいのであります。

というわけで、本日発売となる「SUVのすべて」。覚えている限りで、取材対象車で気になったポイントを挙げていこうと思う次第。気になるところがあれば、紙面でご確認いただければ幸いです。

まずメルセデス・ベンツGLCでは、前述の対話型インターフェース「MBUX」がもっとも印象に残る機能。ほかにも、室内に香りを漂わせる「パフュームアトマイザー」など高価なクルマを買ったオーナーを満足させる機能もあって、さすがだと思ったのでありました。

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三菱RVR
フェイスリフトをしたRVRは、1.8リッターSOHCエンジンを積んだSUV。デビューから日もたっておりますので基本設計の古さはそこかしこに感じるわけですが、だからといって大きな不満につながるというわけではなく。このクルマでは「とても扱いやすい、大きなパドルシフト」が美点だと感じたのでした。

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三菱アウトランダーPHEV
こちらもデビューから時間は経っていますが、パワートレインのリフレッシュなどで魅力を高め続けているモデル。プラグインハイブリッドのトップランナーというキャラクターが持つ先進的な印象はしっかりと守っております。撮影グレードでいえばビルシュタインのサスペンションが印象的ですが、装備としては後席の快適性が記憶に残るところ。とくにセンターコンソール背面にエアコン吹き出し口・USB電源・ACコンセントが備わっているのは、かなりポイント高い感じであります。

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マツダCX-5
撮影グレードは2.2リッターディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」を搭載しておりましたが、たしかにこのパワートレインはCX-5の魅力のひとつでありましょう。装備面ではフロントシートの座りやすさと後席の快適性(シートヒーター付き、USB電源内蔵アームレストなど)が印象的でありました。

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マツダCX-3
マツダのファミリーフェイスにより、それ単体でみると立派な体躯に見えるCX-3は、しかし車重1300kgのコンパクトSUV。ちなみに車検証で前後軸重を確認すると前840kg・後460kgとなっております。このクルマでの気になる装備は、センターコンソールのドリンクホルダー。着脱式のパーツを使うことで、複数の使い方を可能にしたアイデアはCX-3だからこそといえるのでは?

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シトロエンC5エアクロス
機能性を否定するわけではありませんが、おそらく多くのオーナーがスタイリングに惚れ込んで購入に至っているであろうことを考えると装備の良し悪しの話をするのは野暮にも感じるのがC5エアクロス。とはいえ、機能面でいうと後席に「ちゃんと3名乗車できる」のが美点だと感じた次第。後席が3分割して、それぞれ独立してスライドできるのでちょっとオフセットすることで、さらにスペースの確保につながりそうなのも魅力。フル乗車の機会が多いユーザーであれば、これもひとつの価値になるだろうなと思ったのでありました。

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DS3クロスバック
PSAのオシャレブランド「DS」のSUVは、ほとんどハッチバックといってもいいプロフィールで、ポップアップ式のドア・アウターハンドルがインパクト大。インテリアも見た目重視で操作系の使いやすさは二の次というのが第一印象ですが、やせ我慢して使いこむのがDSオーナーの心意気でしょうか。とはいえ、外観から想像するより意外にラゲッジスペースは広く、そのあたりはSUVらしさをしっかりと追求しているのだなぁと感じたのが記憶に残っております。

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スバル・フォレスター
2.0リッター・マイルドハイブリッドと2.5リッター直噴エンジンと2つのパワートレインを用意。いずれもスバルのアイデンティティといえるシンメトリカルAWDレイアウトとなっているのが特徴ですが、機能面で良さを感じたのはシートの座り心地。前後ともに座面長に余裕があって安心感があるのは、さすが北米で売れているモデルと感じるところ。オープン時の高さを設定できるメモリー機能付き電動テールゲートの開閉スピードもちょうどいいと感じるのですが、いかがでしょうか?


そんなこんなで8台の最新SUVに触れた秋でありました。この冬は、どんなクルマに触れることができるでしょうか……。

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精進します。
  




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