スバルグローバルプラットフォーム改に新世代エンジンを組み合わせる!
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東京モーターショー2019、SUBARUブースの主役は新型レヴォーグ。プロトタイプを記されているものの、ほぼ市販状態を示していると考えていいであろうルックスであります。発売は2020年後半ということで、一年前にティザーがスタートといったところでしょうか。

ですから、今回見せているのはエクステリアだけという状態。中身についてはほとんど情報がないのですが、それでもアイサイトの進化(ステレオカメラ+4つのレーダー)や、新世代ボクサーエンジンの採用などは公表されております(以下の引用はメーカーのプレスリリースより)。
テクノロジーでは、「あらゆるシーンで、運転の不安やストレスを減らし、心から運転を愉しむ」ために、新開発のステレオカメラと前後あわせて4つのレーダーで構成された新世代アイサイトを採用。加えて、高速道路上で利用可能な高精度マップ&ロケーターを活用した最先端の先進運転支援システムや、万が一の際につながる安心を提供するコネクティッドサービスを採用しました。
また、「乗る人すべてにとって、心から気持ち良いと思える運転の愉しさ」のために、加速性能と環境性能を高い次元で両立した第4世代となる新開発の1.8L水平対向直噴ターボエンジンや、SUBARU GLOBAL PLATFORM × フルインナーフレーム構造を採用しました。


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第1世代:EA/ERエンジン(1966年~)、第2世代:EJ/EL/EG/EZエンジン(1989年~)、第3世代:FA/FBエンジン(2010年~)。そして第4世代へ……
おそらくミリ波レーダーによってステレオカメラを補完するというのはアイサイトのルーツとなるADAへの先祖帰り的な面もあって、別にカメラだけのシステムにこだわる必要もないでしょうから正常進化といえるものでしょうし、スバルグローバルプラットフォーム(SGP)にインナーフレームを入れるというのも正常進化といえるもの。それにしても、あれほど体幹がしっかりとした印象のSGPにフレームを追加すると、どこまで強靭になってしまうのか。非常に期待が高まります。そうした正常進化を遂げていることスタイリングも示しているようであります。

しかし、なんといっても注目はエンジンでありましょう。現行のFA/FBの改良型ではなく新世代ユニットを搭載すると宣言しているのでありますから。その排気量は1.8リッターということですが、現行の1.6リッターと2.0リッターの両方をカバーするエンジンに仕上がっていると予想するのが妥当でありましょう。たとえば、同じ排気量でブーストなどの違いによりローパワー仕様とハイパワー仕様をラインナップするといった感じになるのでは?

新世代ということでブロック設計から一変するのでありましょうが、Twitterでもつぶやいたように生産設備を考えるとボアピッチは変わらないでしょうし、ストロークについても水平対向ということは伸ばすにも限界があるはず。一方で、冷却損失を考えると燃焼室の表面積は減らしたいところですから、可能な限りギリギリのスモールボアを選ぶであろうと予想するところ。だからこそ1.8リッターという排気量になったとのでありましょう。オーソドックスな設計であれば79mm×90mmから76mm×99mmといった範囲で予想しておくのが妥当かと。もっとも、まったく異なるアプローチでビッグボアにしているかもしれませんが……。

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精進します。
  




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