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原因不明のEPBエラーが出ると、パーキングブレーキ機能がキャンセルされてしまう
先日、ホンダのハイトワゴン軽自動車「N-WGN」が生産を止めているという報道がありましたが、中の人にそのあたりの事情について話を聞いてまいりました。

結論からいうと、EPB(電動パーキングブレーキ)由来のエラーが起きることがあり、そうなるとパーキングブレーキが無効になってしまうというのが症状。そして、明確な原因を説明できる状況ではない(つまり、原因については究明中)、そのために生産を止めているというのが現時点でのファクト。

どの程度の頻度でコーションが出て、EPBがキャンセルされてしまうのかという数字については把握しきれていないようですが、少なくとも9000台ほどのN-WGNがすでに市場に出回っている状況で、どのクルマでも発生しているという話ではないようなので、100%起きるトラブルではない模様。だからこそ原因解明に時間がかかっているのかもしれません。






個人的な話になりますが、じつはN-WGNの試乗会ではEPBについて「先行して採用しているN-BOXスラッシュの部品との共通性や、その経験からの知見について」という質問をしていたのですが、その回答は「まったく別物です」というものでありました。要約すると、ブレーキホールド機能を実装するなど負担が大きくなるので、最新の部品を使うことが最適解だったという話だったと記憶しております。

そうした背景を考えると仕方がないこととはいえ、こうして初期トラブルを抱えているという話を聞くと、採用実績のあるシステムを使えばよかったのになぁ、などと思ったりするのであります。

そういえば先代フィットでも、いきなり7速DCTを使ったハイブリッドシステムを採用して、初期トラブルの解決に時間がかかったということもあったわけですが、いずれにしてもマイナーモデルで初物を試しておけばよかったのに、などと思ったり思わなかったり。もっとも軽自動車やコンパクトカーのEPBについては前述したN-BOXスラッシュやCR-Zなどで先行採用していたので、満を持しての売れ筋モデルへの採用だったのかもしれません。完全に想像ですが、ハードウェアではなく電子プラットフォームに由来するトラブルだったりすると解決に時間がかかっているのも納得かも?

いずれにしても、パーキングとはいえブレーキというのはクルマにおける安全の基本といえる装置。慌てて対策するのではなく、しっかりと原因を究明して、間違いのない対応をとってほしいと願うばかりであります、ハイ。

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精進します。
  




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