2.0リッターターボ車の価格帯は503万~630万円。高級ブランドらしい値付けのSUV
レクサスの中核モデルとして20年以上の歴史を持つ「RX」がマイナーチェンジ。前後バンパーの意匠変更により、ボディサイドのキャラクターラインを前から後ろまで一直線につないだことで、伸びやかさを強調したのがポイントでしょうか。世界初採用のブレードスキャンAHSを採用したヘッドライトは機能を向上させながらサイズは小型化、サイドのキャラクターラインと合わせてシャープさを増しているというのがメーカーの主張であります。
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それにしても、あらためてレクサスRXのグレード構成、価格帯を眺めていると、たしかに高級ブランドのミドルサイズSUVなのだなあ、と思うことしきり。4気筒ターボのFWDで503万6727円、3列シートのロング仕様(3.5リッターハイブリッドAWD)では781万5273円であります。庶民向けにはトヨタ・ハリアーを用意している(それでも300万~400万円の価格帯)とはいえ、もはや手の届くユーザーは少数派になってしまったレクサスRXという印象。この価格帯で、国内では輸入車と競合するのですから、そりゃあ苦戦すること必至でありましょう。国内市場におけるブランド力では、まだまだドイツ系には追い付けていないというのが正直なところでありましょうから。
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個人的に気になるのはサスペンションまわりの機能。スポーティグレードには以下のような専用チューニングが施されているそうであります。
“F SPORT”らしいスポーティな走行性能を追求し、“F SPORT”専用チューニングを施しています。しなりや微振動を速やかに吸収するパフォーマンスダンパーをフロントとリヤに装着したことで、ハンドリングの特性を一層シャープにするとともに、乗り心地と静粛性の向上を実現しました。さらに、瞬時にロールを抑制する電動アクティブスタビライザーを採用することで、よりフラットな車両姿勢を実現します。



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また、3列シート仕様のRX450hLのほか、“version L”、“F SPORT”には『NAVI・AI-AVS』が標準設定。こちらはトヨタ(レクサス)が随分前から採用してきているもので、ナビの地図データとサスペンションの減衰力調整機能をリンクさせ、シームレスな連続可変制御を行なうことで、乗り心地とハンドリングをバランスさせようというもの。こちらも個人的には自動運転時代において乗り心地をキープするために欠かせない技術となるであろうと予想しているだけに、さらなる熟成が進んだであろう最新仕様の仕上がりが気になるのでした。

世界初採用というブレードスキャンアダプティブハイビームシステムによる夜間の視界も気になるところですが、夜間の試乗というのはなかなか機会がないので、こればかりはオーナーになってみないと実感できないかもしれません。その「オーナーになる」ということが、ハードルの高いクルマであるわけですけれども……。

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精進します。
  




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