過去のブランド資産は、電動化時代になっても有効か?
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フォルクスワーゲンUSAが、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスにて、ID.バギーコンセプトなるショーモデルを出展。このクルマ自体はジュネーブモーターショーにてお披露目されているわけですが、そのスタイリングが「デューンバギー(上の画像、奥のクルマ)」であることは疑いなく、そうしたバギーカルチャーの育ったアメリカこそ、このID.バギーコンセプトにふさわしい地といったところでしょうか。フォルクスワーゲンの電動プラットフォームはリアにモーターを置いたRWDを基本としていることも、空冷エンジンをリアに搭載したビートルに通じるものがあり、ビートルの車台を利用したデューンバギーとのつながりも感じられるといえば、たしかにそうなのですが……。




バッテリーは62kWh、WLTPモードの航続距離は155マイル(約250km)
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その電動プラットフォームはMEB( modular electric drive matrix )と名付けられているのですが、その新しいプラットフォームそのものが同社にとって伝統的な内容で、正統的であるという主張を、このID.バギーコンセプトは示しているのかもしれません。

ちなみに、電動車としてのスペックはモーター出力がUS馬力で201HPといいますから、かなりパワフルで多段変速機構は持たないシングルギアボックス仕様。最高速は時速99マイル(約158km/h)というのは、車両コンセプトからすると妥当であり、十分といったところでしょうか。

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ちなみに、バッテリー総電力量は62kWhで、WLTPモードでの航続距離は155マイル(約250km)。バッテリーに対して航続距離が短い気もしますが、BFグッドリッチのオフロードタイヤ(フロント255幅、リア285幅)を履いていると聞けば、走行抵抗が大きいことは間違いなく、それでいて250kmの航続距離を確保したのであれば、むしろ評価ポイントといえるかもしれませんが、さて?

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ブレーキとアクセルペダルに付けられたアイコンが、いかにも電動車両ぽく遊び心が感じられます。


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精進します。
  




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