2016年11月に発売、2019年7月に累計25万台を販売したという日産ノートe-POWER

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クルマが売れずに儲けが減っているという、シンプルな理由で危機的状況に陥っているといえる日産自動車。国内向けの明るい話題としては新型軽自動車「デイズ」が好調なくらいでしょうか。とはいえ、このパワートレインがなかったら国内はずいぶん前に壊滅的になっていただろうといえるのが、1.2リッターエンジンと2つのモーターを組み合わせた『e-POWER』であるのは紛れもない事実。シリーズハイブリッドのパワートレインに”電気自動車の新しいかたち”とキャッチフレーズをつけるセンスは個人的にはどうかと思いますが、そのわかりやすさが売り上げにつながったのでしょうから宣伝のセンスとしては正解だったのでしょう、おそらく。ワンペダルという新鮮なドライビングスタイルも話題となりました。

現在、e-POWERを搭載するのは小型車「ノート」とMクラスミニバンの「セレナ」ですが、e-POWERを初搭載したノートのe-POWER搭載グレードだけの累計販売が25万台を超えたとのこと。正直、e-POWERがなかったら、単にデビューの古いコンパクトカーであるノートがここまで売れることはなかったでしょうから、e-POWER効果による純増が25万台といえそう。まさに国内販売においては日産の救世主であります。もっとも、商品力による国内販売の増加に対してセールスディビジョンばかりが評価されているとすれば、なにか間違った方向に行きそうな気もしますが……。

 
ところでノートe-POWERで気になっているのは、エコモードやSモードでのワンペダルドライビングにおいて停止時にブレーキランプが点灯しないこと。ルール上は、一定以上の減速Gが発生していないときにはブレーキランプを点灯しなくてもいいわけですが、ブレーキランプが点かないままゆっくりと減速して停止するというのは後方のクルマとのコミュニケーションとしては問題アリなのでは? いまどきのオートホールド機能付きのクルマは、ブレーキペダルから足を離してもブレーキランプが点灯していることを考えると、e-POWERのワンペダルドライビングにおいても減速時や停止時のブレーキランプ点灯について、いまいちど再考すべきではと思うわけですが、さて?

もっとも25万台も市中を走っていることを考えると、そうした振る舞いについて許容されているのかもしれません。信号待ちでブレーキランプが点かないのはMTでNに入れてパーキングブレーキを使うという人にとっては当たり前のことかもしれませんので。



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精進します。
  




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