1.3リッターエンジンの最高出力は170~180馬力。全幅1988mmのワイドボディ
2019年3月のジュネーブモーターショーにて量産型がワールドデビューしたルノー・クリオに、カスタマーモータースポーツ仕様(市販レーシングマシン)が登場。それも「クリオカップ」、「クリオラリー」、「クリオRX」と3つのバリエーションを設定。ローコストにモータースポーツを楽しめる模様であります。
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ベースとなっているのはクリオR.S.ラインで、ボディサイズは全長4050mm・全幅1988mm(!)・全高1400mmと発表されております。量産車であるクリオの全幅が1800mm程度なので、発表されている全幅がミラーtoミラーでなければ、かなりのワイドボディになっているはずですが、ローコストのカスタマーレーシングマシンに専用ボディを与えてしまうのは考えづらいのも事実。ただし、将来的なルノースポール(ラインではない本物のほう)の先行開発であれば、あり得ない話ではない?


実際、真後ろからスタジオ撮影した画像を見ると、ワイド目のレンズを使っているであろうことを加味してもフェンダーが大きく張り出して見えるのは、先入観が強すぎるのでしょうか。ドアパネルとの段差感からするとベース車に対して大きくワイド化しているようには思えませんが……。それにしても立派なロールケージと燃料タンクであります(汗)
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細かいスペックは、参加カテゴリーのレギュレーションに合わせて調整されるようですが、エンジンを統一化することでローコスト化を狙っているよう。そのエンジンは1.3リッター4気筒16バルブ直噴ターボで、ターボチャージャーはギャレット製、最高出力は170~180馬力、最大トルクは280~320Nmと発表されております。レブリミットは6500rpm、仕様燃料はSP98が指定ということは、植物由来のエタノールを混ぜない純ガソリンを使うということでしょうか。駆動系は、シーケンシャルの5速トランスミッションにZFのLSDとザックスのクラッチといった内容。油圧式のサイドブレーキも標準装備されるようであります。
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ホイールベースは2579mm。ホイールサイズは6x15 (gravel), 6.5x16 (Asphalt), 7x17 (Cup)と発表されております。撮影車両はミシュランのスリックタイヤを履いているので、カップ仕様といえそうですが、ルーフのエアインテークはラリー仕様的であり、この個体自体は3カテゴリーの要素を巧みにミックスして、多彩さをアピールしているのかもしれません。

それにしても公表されている全幅値がボディ幅なのかミラーtoミラーなのか気になります……。
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精進します。
  




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