300個のLED光源に相当する高分解像を実現するアダプティブヘッドライトのアイデアをレクサスRXに採用
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2019年5月30日に正式発表されたレクサスRXのマイナーチェンジ。その進化ポイントの中に、最近見たばかりの「ブレードスキャン式AHS(アダプティブハイビームシステム)」なる言葉があったのでした。この機能、そして「ブレードスキャン式」という言葉を見かけたのは、「人とくるまのテクノロジー展2019 横浜」における小糸製作所のブース。というわけで、小糸製作所の発表資料を見てみると……


AHSは対向車や先行車を避けることで、周囲のクルマを眩惑させずに遠くまで照らすというヘッドライトの仕組みですが、そうなると避けた部分の近辺にいる人やあるものを照らしきれないというケースも考えられるわけです。小糸の「ブレードスキャン式アダプティブハイビームシステム」の目的は、対向車などAHSが避けてしまう部分の近くにいる歩行者などをしっかりと照らして、認識できるようにしようというもの。そのためには高分解像のAHSにする必要があるのですが、そのためには300個ものLED光源が必要になるということで、そのままではコストや実装の点で非現実的といえそう。

そこで、少ないLED光源を利用して高分解像な照射を実現しようというのが「ブレードスキャン式アダプティブハイビームシステム」なのであります。

こちらの画像は、小糸製作所の人とくるまのテクノロジー展向けの資料(https://www.koito.co.jp/global-data/20190521143158246.pdf)の該当ページをサムネとしてスキャンしたもの。割合にわかりやすく説明されていると思いますので、ぜひリンク先の資料でその内容をご確認いただきますようお願いする次第であります、ハイ。
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なお、レクサス(トヨタ)ではAHSと表記していますが小糸ではADB(アダプティブ・ドライビング・ビーム、日本語表記は配光可変ヘッドランプ)となっております。同じ機能、パーツを指す言葉ですのでお間違えなきよう。

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精進します。
  




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