減衰よりも豊富なインフォメーションを重視したシャシーセッティング
先日、開催された「人とくるまのテクノロジー展209横浜」の期間中に、正式発表されたアクセラあらためMAZDA3(マツダスリー)。さんざんティザーをしていた関係からか、まったく隠す気もなく、人テクでもマツダのブースではMAZDA3推し。さすがに実車は左ハンドルの海外仕様の展示にとどめておりましたが、パネルの内容は発表前のクルマとは思えないほど詳細なものでありました。
IMG_1004
そんな中で、気になったのがこちらのパネル。MAZDA3から採用している新しい「スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー」におけるシャシーセッティングについて紹介したものであります。パネルの一部を転記すれば、以下の部分がとくに気になるのでありました。
従来の考え方:ばね上へ伝わる力の大きさ(ピーク値)を低減する
進化の考え方:ばね上へ伝える力を時間軸で遅れなく滑らかにコントロール
サスペンションを乗り心地のための減衰装置と考えるのではなく、クルマとの一体感を増すための機能として活用しようというわけでしょうか…。


この新しいシャシーセッティングの中で興味深いのは「ロアアームの角度をつける」と明言されていること。ロアアームは1Gで水平の状態が動き出しがスムースになるというのが定説ですが、あえて動き出しが渋くなるようなジオメトリとすることで、アームが動いてしまうことで路面からの力を逃がしていた部分を減らし、インフォメーションを豊富にしているということでしょうか。
IMG_1002
いずれにしても、ユーザーにとっては理論がどのように実車に落とし込まれているかが重要なのでしょうが、前々から『人馬一体』をうたっているマツダの新しいシャシーが、どのように評価されるのかは気になるところであります、ハイ。


-----------------
精進します。
  




人気ブログランキング